【2024年最新】ホワイトな業界ランキングとホワイト企業ランキングTOP100

ホワイト企業ってよく聞くけどつまりどういう企業?

ホワイトな業界を知りたい

人気が高いホワイト企業に入社するにはどうしたらいい?

せっかく働くのであれば、待遇がいいに越したことはありませんよね。

この記事ではホワイト企業の特徴や代表的なホワイト業界、内定を得るポイントを解説します。

早速ですが、「ケーブルテレビ株式会社」がホワイト企業ランキングTOP100で首位に輝きました。そこで、多数のホワイト業界のなかから興味の持てる企業を探してみてください。また、要注意なブラック業界についても解説するので、志望業界が該当していないかチェックしましょう。


ホワイト企業の職種は?
ホワイト企業の職種は以下のとおりです。

ランキング 業界 特徴
1 食品業界 食品は人々の生活に必要不可欠なものなので、需要が安定しています。また、食品技術の革新や健康志向など、新たな価値を提供する機会が多い。
2 インフラ業界 社会の発展に欠かせないインフラを支える業界。エネルギーや交通、通信など、多種多様な領域があります。
3 海運業界 国際物流の大部分は海路によるものであり、グローバル化が進む現代社会において重要な役割を果たしています。
4 医薬品業界 医療技術の進歩と高齢化社会の進行により、需要が増え続けています。また、専門知識が必要な分野なので、高度なスキルを身につけることができます。
5 種苗業界 食品生産の基となる種苗を提供する業界。生物技術の発展により、新たな種苗開発の可能性が広がっています。
6 鉱業業界 資源開発が求められる一方で、環境保全とのバランスも求められています。技術革新と共に新たな価値を創出できる業界。
7 電子部品・電子機器業界 IT化、IoT化が進む現代社会で、その基盤となる電子部品・電子機器の需要は増え続けています。
8 地方公務員 地域の公共サービスを担当し、安定した職場環境が魅力。地域貢献に直結する仕事が多く、社会的な充実感が得られます。
9 大学職員 教育と研究を支える役割。大学にはさまざまな部門があり、幅広いスキルが身につきます。また、教育や研究の現場に近い環境で働くことができます。
10 独立行政法人 公的な役割を果たしながら、一定の自由度を持って運営されています。特定の分野で深く専門的な仕事に携わることが可能です。
国が認めたホワイト企業ランキング2023年は?
以下は「株式会社丸井グループ」と「喜多機械産業株式会社」についてのホワイト企業としての主な要点と成果をまとめたものです。

企業名 ランキング 取得ホワイト企業マーク 平均残業時間 有休/育休取得率 主な取組
ケーブルテレビ株式会社 第1位(前回ランク外) 健康経営優良法人認定、ユースエール認定制度、くるみんマーク認定、プラチナくるみんマーク認定、えるぼしマーク認定 12.1時間 有休取得率 89.0% 長時間労働者への疲労蓄積診断実施、次世代育成支援対策の実施状況公表、フレックス制度(コアタイム無)実施等
喜多機械産業株式会社 全体12位、中小企業では第1位(前回全体10位) 健康経営優良法人認定、ユースエール認定制度、くるみんマーク認定、プラチナくるみんマーク認定 5.6時間 育休取得率 62.5% 週1日のノー残業デーの設定、スキルマップによる労働時間の「見える化」、短時間勤務制度の実施等
辞めてよかった会社は?
東京都渋谷区のオープンワークが発表した「2021年退職者から選ばれる良い会社ランキング」によると、1位には「マッキンゼー・アンド・カンパニー」が選ばれ、2位は「グーグル」、3位は「A.T. カーニー」が獲得した、という結果が出ました。

ホワイト企業の特徴

ホワイト企業の特徴

監修)江波戸
ホワイト企業を見極めるために、まずは特徴を理解することが大切です。

ホワイト化する理由も併せて解説するので、ポイントを押さえて企業選びの参考にしてください。

なお、あくまで一般的な特徴であり、該当する企業が必ずしもホワイトとは限らないので注意してください。ホワイト企業の特徴は以下の7つがあります。

  1. BtoB企業が多い
  2. 景気に左右されない
  3. 新規参入が難しい
  4. 離職率が低い
  5. 福利厚生が整っている
  6. 女性が働きやすい環境
  7. 残業が少なく有休取得率が高い

一覧で確認したい方のために、以下にホワイト企業の特徴をまとめた表を作成しました。

ポイント 内容
BtoB企業 一般消費者の購買意欲の影響を直接的に受けず、売上が安定しやすい。
景気に左右されない 安定的に需要が見込める業界であれば、倒産リスクは低い。
新規参入が難しい 大規模な工場や最先端の設備が必要な業界は新規参入が難しく、過度な競争が起こりづらい。
離職率が低い 離職率が低い企業は働きやすい環境が整っており、安定した人材を確保できている。
福利厚生が整っている 福利厚生が整っている企業は、社員を大切にし、経営が安定していることを示す指標となる。
女性が働きやすい環境 男性も含めた社員のワークライフバランスを尊重し、育児や介護に対する支援体制を持つ企業は働きやすい。
残業が少なく、有休取得率が高い ワークライフバランスを重視し、社員の健康や生活を尊重する企業は離職率が低い傾向にある。

BtoB企業が多い

企業相手の商売であるBtoB企業は、一般消費者の購買意欲の影響を直接的に受けるBtoC企業に比べて売上が安定しやすい特徴があります。

たとえばA社が製造する冷蔵庫の売上が急激に落ちた場合、A社はダイレクトに影響を受けます。

しかしA社の冷蔵庫に使用されるパーツを製造するメーカーは複数の取引先を持つことが多いので、影響ゼロとはいきませんがA社ほどのダメージは受けません。

また、サービス業などのBtoC企業は長時間労働や不規則な勤務体系になりやすいですが、BtoB企業は取引先の勤務時間も限られるため、土日休みで9〜17時勤務のようにメリハリのある働き方がしやすいです。

景気に左右されない

景気に左右される業界は、好景気のときはよいですが景気が悪くなると途端に業績が悪化しボーナスカットや福利厚生の廃止などの待遇悪化、最悪の場合はリストラや倒産の恐れがあります。

どんなに大きな企業でも「絶対に潰れない」とは言えませんが、安定的に需要が見込める業界のほうが倒産リスクは低いです。

嗜好品や贅沢品ではなく、生活に欠かせない商品やサービスを扱っている業界に注目してみましょう。

新規参入が難しい

大規模な工場や最先端の設備が必要な業界は多額の資金と時間が必要になるため、新規参入企業が少なく過度な競争が起こりづらいです。

そのため、売上が安定しやすくホワイト企業が多い傾向にあります。

たとえばベンチャー企業が多い分野として代表的なIT業界は、パソコン1台あればはじめることができるため、大規模な設備投資が不要で参入障壁は非常に低いです。

逆の見方をすれば、ベンチャー企業が多い業界は競争が激しいため要注意です。

離職率が低い

働きやすい環境が整っているホワイト企業をやめたいと思う人は少ないため、離職率が低いです。

そして離職率が低ければ人材が安定してベテラン社員が多くなるため、さらに仕事がしやすくなる好循環が生まれます。

企業の採用ページやリクナビ、マイナビなどのナビサイトで離職率が公表されている場合があるので、チェックしてみましょう。

福利厚生が整っている

福利厚生には法律で義務付けられている「法定福利厚生」と、企業が独自でおこなう「法定外福利厚生」があります。

法定外福利厚生は企業ごとに取り組み内容や充実度が大きく異なるため、採用ページなどでチェックしてみましょう。

また、福利厚生を提供するにはコストがかかるため、法定外福利厚生の充実度は経営が安定していて資金的に余裕があることの指標にもなります。

実際に存在する福利厚生を一部紹介します。

法定福利厚生 健康保険、介護保険、雇用保険、労災保険、厚生年金保険、子ども・子育て拠出金
生活支援 家賃補助・住宅手当・社宅、社員食堂・食事補助、通勤手当、社員割引、
健康維持 フィットネス施設またはジム法人会員、マッサージサービス、仮眠施設
育児・介護 育児・介護休暇、時短勤務制度、社内託児所
リフレッシュ 社員旅行、保養所、社内部活動、旅行・レジャーの優待
休暇 特別休暇(結婚、誕生日、記念日、ボランティアなど)
自己啓発 資格取得支援、通信教育、書籍購入補助

女性が働きやすい環境

女性は結婚や出産のタイミングでキャリアの中断を余儀なくされますが、優秀な人材が長く活躍できるよう各企業が女性の働きやすさに力を入れています

「女性が働きやすい会社は男性も働きやすい」とも言われており、現在は男性の育児休暇取得に積極的に取り組む企業も増えています。

とくに社内結婚の場合は夫のサポートを受けやすくなり、女性の働きやすさにも直結します。

厚生労働省が定める育児休暇は原則子が1歳(最長2歳)になるまで取得可能ですが、独自に延長制度を設ける企業や、託児所の設置や時短勤務制度などで復帰をサポートする企業があります。

残業が少なく有休取得率が高い

残業が少なく有休取得率が高い企業は、プライベートの時間を充実させることができるため従業員が退職しづらいです。

離職率が低いから人材が安定して短時間で効率的に業務を進めることができ、働きやすさによって離職率が下がるといった好循環が生まれます。

フレックスタイム制を取り入れている企業であれば、残業する日があれば代わりに業務の少ない日に早めに退社したり、業務の調整がつけば予定のある日に少し早く帰ったりとバランスがとりやすいです。

厚生労働省が発表した「毎月勤労統計調査 令和4年2月分結果速報等」によると、一般労働者の時間外労働の平均は13.3時間となっており、残業時間の多さのひとつの目安となります。

さらに特徴を知りたい方は、訳あり物件買取プロの下記記事も参考にして下さい。一般の方がホワイト企業だと思う職場について回答しています。参考:【ホワイト企業だと思う職場の特徴ランキング】507人アンケート調査(運営:株式会社AlbaLink

【文系】ホワイトな業界ランキング

ホワイトな業界ランキング

文系におすすめの代表的なホワイト業界をランキング形式で紹介します。各業界の特徴を理解して、業界選びの参考にしてください。

ただし、業界内でも企業によって待遇は異なるので、あくまで一般的な特徴と考えてください。
  1. 1位:食品業界
  2. 2位:インフラ業界
  3. 3位:海運業界
  4. 4位:医薬品業界
  5. 5位:種苗業界
  6. 6位:鉱業業界
  7. 7位:電子部品・電子機器業界
  8. 8位:地方公務員
  9. 9位:大学職員
  10. 10位:独立行政法人

文系におすすめの代表的なホワイト業界を一覧の表でまとめたのは以下のとおりです。

ランキング 業界 特徴
1 食品業界 食品は人々の生活に必要不可欠なものなので、需要が安定しています。また、食品技術の革新や健康志向など、新たな価値を提供する機会が多い。
2 インフラ業界 社会の発展に欠かせないインフラを支える業界。エネルギーや交通、通信など、多種多様な領域があります。
3 海運業界 国際物流の大部分は海路によるものであり、グローバル化が進む現代社会において重要な役割を果たしています。
4 医薬品業界 医療技術の進歩と高齢化社会の進行により、需要が増え続けています。また、専門知識が必要な分野なので、高度なスキルを身につけることができます。
5 種苗業界 食品生産の基となる種苗を提供する業界。生物技術の発展により、新たな種苗開発の可能性が広がっています。
6 鉱業業界 資源開発が求められる一方で、環境保全とのバランスも求められています。技術革新と共に新たな価値を創出できる業界。
7 電子部品・電子機器業界 IT化、IoT化が進む現代社会で、その基盤となる電子部品・電子機器の需要は増え続けています。
8 地方公務員 地域の公共サービスを担当し、安定した職場環境が魅力。地域貢献に直結する仕事が多く、社会的な充実感が得られます。
9 大学職員 教育と研究を支える役割。大学にはさまざまな部門があり、幅広いスキルが身につきます。また、教育や研究の現場に近い環境で働くことができます。
10 独立行政法人 公的な役割を果たしながら、一定の自由度を持って運営されています。特定の分野で深く専門的な仕事に携わることが可能です。

これらの業界にはそれぞれに独自の特徴がありますので、あなたの興味やスキル、価値観に合う業界を探してみてください。

1位:食品業界

食品業界

食品業界はとにかく参入障壁が高く競争が激化しづらいため、ホワイト企業が多いです。

一般消費者にとってもっとも身近な業界の1つでもあり知名度も高いため、合同説明会ではブースに就活生が溢れかえっていて、人気の高い業界でもあります。

全国的に名の知れている大企業だけではなく地域の食品メーカーにも優良企業が隠れているので、地元で働きたい方はチェックしてみましょう。

平均年収 平均勤続年数 残業時間
味の素株式会社 1,046万円 20.2年 3.7時間
キリンホールディングス株式会社 870万円 15.7年 18.6時間
森永乳業株式会社 768万円 16.1年 15.4時間
カゴメ株式会社 766万円 17.1年 12.8時間

2位:インフラ業界

インフラ業界

ガス・電気・鉄道などのインフラ業界は、景気の影響を受けないうえにライバルも少なく競争が起こらないため、代表的なホワイト業界といえます。

電気に関しては電力自由化により新規参入企業が急増したとはいえ、供給は従来どおり各地域の電力会社(東京電力や関西電力など)が担っているため、売上高がゼロになることはありません

年功序列の企業が多いため、長く勤めれば高年収が望めます。

しかし民間ではトップクラスの安定業界として就活生の知名度も高く、高倍率の人気業界です。

平均年収 平均勤続年数 残業時間
中部電力株式会社 857万円 21.7年 16.9時間
関西電力株式会社 820万円 20.6年 20.5時間
東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本) 639万円 15.6年 14.0時間
東京瓦斯株式会社 695万円 17.4年 非公表

3位:海運業界

海運業界

海運業をはじめるには多額の資金がかかるうえ、国からのさまざまな許可が必要となっており、参入障壁が非常に高いです。

そのため新規参入が少なく競争が起きづらく、経営も労働環境も安定しています。

さらに日常生活とかかわりがなく就活生からの知名度が圧倒的に低いため、ホワイトな割に倍率の低い穴場業界です。

輸出入に携わるため海外企業と関わることができ、語学力を活かした仕事やグローバルな働き方をしたい方におすすめの業界でもあります。

平均年収 平均勤続年数 残業時間
日本郵船株式会社 1,082万円 13.8年 19.7時間
株式会社商船三井 1,072万円 14.1年 17.0時間
NSユナイテッド海運株式会社 876万円 14年5ヶ月 11.5時間

4位:医薬品業界

医薬品業界

医薬品をつくるためには設備や長期間の研究のために莫大なコストがかかりますし、販売するには国の厳しい基準を満たして許可を得る必要があるため参入障壁が非常に高いです。

また、新薬は頻繁に登場するものではないため、一度取引が始まれば長期間安定して売上をあげることができます。

医薬品の需要がなくなることはないですし、景気にも左右されないため経営も安定しており、高年収を望める業界です。

平均年収 平均勤続年数 残業時間
中外製薬株式会社 1,155万円 16年10ヶ月 3.0時間
武田薬品工業株式会社 1,105万円 14.2年 15.9時間
第一三共株式会社 1,094万円 20.0年 12.7時間
アステラス製薬 1,064万円 16.2年 8.0時間

5位:種苗業界

種苗業界

あまり聞き馴染みのない「種苗業界」とは、花や野菜の品種を研究開発し、種苗を生産・販売する業界です。

生活に欠かせない食品業界は需要が安定している業界として知られていますが、食品をつくるには種苗が欠かせません

一般消費者と直接関わりがないため知名度が低く、ホワイトにもかかわらず倍率の低い穴場業界です。

平均年収 平均勤続年数 残業時間
株式会社サカタのタネ 682万円 15.1年 非公開
カネコ種苗株式会社 592万円 13.2年 7.7時間
タキイ種苗株式会社 非公開 15.2年 3.7時間

6位:鉱業業界

鉱業業界

鉱業業界は石油や石炭、天然ガス、金属などを採取、加工する事業です。

石油、石炭などはさまざまな産業から必要とされますが、日常生活に直結する業界ではないため就活生からの知名度や人気が低い穴場業界です。

景気に左右されずに常に需要があるうえに新規参入が難しく、経営も安定しています。

平均年収 平均勤続年数 残業時間
株式会社INPEX(旧:国際石油開発帝石株式会社) 926万円 13.81年 18.2時間
石油資源開発株式会社(JAPEX) 854万円 16.02年 18.7時間
住友金属鉱山株式会社 787万円 18.9年 16.5時間

7位:電子部品・電子機器業界

電子部品・電子機器業界

電子機器とはスマートフォンや液晶ディスプレイ、パソコンなど電子工学の技術を用いた電気製品を、電子部品はICや半導体などを指します。

とくに電子部品は電子機器のみならず自動車や電車、銀行ATMや医療機器など生活のいたるところで使用されています。

IoT(Internet of Things=モノのインターネット)やAI技術の進化により、活躍の場がさらに広がっていくことが予想され成長性のある産業です。

高度な技術と設備が必要なため参入障壁は低く、過度な競争も起きないため安定した需要が見込めます

平均年収 平均勤続年数 残業時間
株式会社リコー 804万円 20.5年 10.8時間
TDK株式会社 782万円 18.3年 16.7時間
ミネベアミツミ株式会社 713万円 16.5年 2.9時間
株式会社JVCケンウッド 697万円 24.3年 11.9時間

8位:地方公務員

地方公務員

安定志向の方が真っ先に思い浮かべる仕事といえば、公務員でしょう。

売上という概念が存在せず景気や流行の影響を一切受けずに働くことができますし、育児休暇を最長3年取得できるなど長く働きやすい環境も整っています。

しかし高い安定性ゆえ、淡々とした毎日を退屈に感じてやりがいを見出すことが難しい方もいて、向き不向きはわかれます。

平均給与月額 平均年齢
全地方公共団体合計 402,948円 42.1歳
都道府県 414,254円 42.8歳
政令都市 435,265円 41.8歳
395,615円 42.0歳

9位:私立大学職員

私立大学職員

意外と目が行きづらいホワイト業界が、就活生にとってもっとも身近な存在でもある大学職員でしょう。

文部科学省によると令和4年度の新規開設大学は4校と、新規参入が極めて少なく競争が激化しづらい業界です。

なかでも学生数が多い首都圏の大規模私立大学は安定して学生数が確保できるため、経営が安定しています。

学校法人には従業員データが掲載されている「有価証券報告書」がないため、掲載情報を変更して紹介します。

初任給(大卒・月給) 平均勤続年数 残業時間
学校法人上智学院(上智大学) 228,100円 17年 12時間
学校法人立命館(立命館大学) 212,000円 14.8年 11.5時間
学校法人法政大学 208,200円 18.1年 10.1時間
学校法人東京経済大学 207,300円 18.8年 7.8時間

10位:独立行政法人

独立行政法人

独立行政法人とは、業務効率化や自律的な運営を測るために政府の政策を担当する機関を法人として独立させたものです。

民間企業が子会社を立ち上げて事業の一部を任せているとイメージすると近いでしょう。

政府の管理下にあるため法人独自の売上のほかに税金も収入源となっており、経営安定性が非常に高いことが特徴です。

総務省が全独立行政法人の給与水準をまとめているので、検討している方はチェックしてみてください。

平均年収 平均年齢
年金積立金管理運用独立行政法人(厚生労働省) 879.9万円 45.3歳
独立行政法人国立公文書館(内閣府) 766.4万円 45.1歳
独立行政法人国民生活センター(消費者庁) 716.3万円 41.0歳
独立行政法人大学入試センター(文部科学省) 673.5万円 40.3歳

【理系】ホワイトな業界ランキング

【理系】ホワイトな業界ランキング

理系の学部に進んだ方が専門分野を生かせるホワイト企業も多数あります。理系のなかでもさまざまな分野を対象に採用をおこなっている企業もあるので、チェックしてみてください。

  1. 1位:食品業界
  2. 2位:インフラ業界
  3. 3位:医薬品業界
  4. 4位:化学業界
  5. 5位:電子部品・電子機器業界
  6. 6位:自動車業界
  7. 7位:輸送用機器部品業界

理系におすすめのホワイトな業界は以下の表のとおりです。

ランキング 業界 特徴
1 食品業界 食品科学や生物工学などの知識を活用し、新しい食品開発や品質管理などに従事する機会があります。
2 インフラ業界 土木工学、建築学、電子工学など幅広い分野の知識を用いて社会のインフラを支えます。エネルギー、水道、交通など多様な領域があります。
3 医薬品業界 医薬品の研究開発、生産、品質管理等に関わります。薬学、生物学、化学などの深い知識と専門技術が求められます。
4 化学業界 化学物質の研究開発や生産を行います。新素材開発や環境問題への対策など、社会貢献度が高い業界です。
5 電子部品・電子機器業界 電子工学や情報工学などの知識を活用し、最新の電子部品や電子機器の開発・製造に携わります。
6 自動車業界 自動車の設計、製造、メンテナンスなど幅広い分野で技術力を発揮できます。電気自動車や自動運転技術の進化により、新たな研究開発の機会が増えています。
7 輸送用機器部品業界 航空機や鉄道車両などの輸送用機器の部品開発や製造に関わります。材料工学、機械工学などの技術を活用します。

1位:食品業界

農学

食品業界は、農学部を中心に理系学生の人気が非常に高い業界です。

文系人気も高いですが、研究職の新卒採用は基本的に理系限定となっているため、理系学生は応募できる職種が増える強みがあります。

倍率が高いため、食品メーカーを志望する場合は大手食品メーカーにこだわらず地元企業など幅広く考えてみましょう

平均年収 平均勤続年数 残業時間
味の素株式会社 1,046万円 20.2年 3.7時間
キリンホールディングス株式会社 870万円 15.7年 18.6時間
森永乳業株式会社 768万円 16.1年 15.4時間
カゴメ株式会社 766万円 17.1年 12.8時間

2位:インフラ業界

インフラ業界

ガス・電気・鉄道などのインフラは生活に欠かせないため需要がなくなることはなく、新規参入もないため経営が安定しているホワイト業界です。

工学部をはじめ理系の技術職が欠かせないため安定して求人がありますが、人気の高倍率業界でもあるためしっかりと対策する必要があります。

悪天候や自然災害などが起きた際に急な対応に追われることがある点は覚悟しておきましょう。

平均年収 平均勤続年数 残業時間
中部電力株式会社 857万円 21.7年 16.9時間
関西電力株式会社 820万円 20.6年 20.5時間
東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本) 639万円 15.6年 14.0時間
東京瓦斯株式会社 695万円 17.4年 非公表

3位:医薬品業界

医薬品業界

医薬品業界の研究職は高度な専門知識が必要で、難易度の高い業界の1つです。

研究職のなかでも医薬品の製造段階に応じて複数の業務にわかれるため、医学、薬学、工学、理学といったさまざまな学部の専門知識を生かせます

新規参入のハードルが非常に高い業界のため経営は安定していて、代表的なエリート業界として世間からもいいイメージを持たれやすいでしょう。

平均年収 平均勤続年数 残業時間
武田薬品工業株式会社 1,105万円 14.2年 15.9時間
中外製薬株式会社 1,100万円 16年10ヶ月 3.0時間
第一三共株式会社 1,094万円 20.0年 12.7時間
アステラス製薬 1,064万円 16.2年 8.0時間

4位:化学業界

化学業界

化学業界は合成樹脂やプラスチック、化学繊維、工業薬品などの化学製品を開発・製造する業種です。

高度な技術と設備が必要なため参入障壁が高く、新商品が出る頻度も高くないので競争が起こりづらく安定しています。

掲載企業では20時間程度の残業があり少ないとは言えませんが、稼働日で割れば1日平均1時間以下ですし、比較的年収の高い業界なので稼ぎたい方にはおすすめです。

平均年収 平均勤続年数 残業時間
住友化学株式会社 883万円 15.4年 20.7時間
三菱ケミカルグループ株式会社 949万円 18.5年 21.6時間
三井化学株式会社 828万円 16年10ヶ月 21.0時間
旭化成株式会社 751万円 14.6年 21.1時間

5位:電子部品・電子機器業界

電子部品・電子機器業界

電子機器とはスマートフォンや液晶ディスプレイ、パソコンなど電子工学の技術を用いた電気製品、電子部品はICや半導体などを指します。

電子部品に限らず部品メーカーはBtoBの取引が中心のため残業が少なく、交代制の工場勤務を除いてはワークライフバランスをとりやすい企業が多いです。

電子機器メーカーは就活生の知名度も高いため、あまり知られていない電子部品メーカーが狙い目でしょう。

平均年収 平均勤続年数 残業時間
株式会社リコー 804万円 20.5年 10.8時間
TDK株式会社 782万円 18.3年 16.7時間
ミネベアミツミ株式会社 713万円 16.5年 2.9時間
株式会社JVCケンウッド 697万円 24.3年 11.9時間

6位:自動車業界

自動車業界

トヨタ自動車を筆頭に自動車業界にはグローバル企業が多く、日本の基幹産業といえます。

自動車は今や生活必需品であり、自動運転やIoT(Internet of Things=モノのインターネット)など新たな技術を次々取り入れ一般消費者の目にも進化がわかりやすい産業です。

理系の場合は開発に直接関わることができるので、大企業で最先端技術に触れたい方にはおすすめの業界です。

とくに海外シェアも大きな割合を占めている企業の場合は、日本の景気が悪化しても海外の売上があるため経営が悪化しづらく安心できます。

平均年収 平均勤続年数 残業時間
トヨタ自動車株式会社 857万円 16.4年 非公開
スズキ株式会社 665万円 18年4ヶ月 21.6時間
日産自動車株式会社 811万円 16.5年 18.7時間
三菱自動車工業株式会社 660万円 15.4年 18.4時間

7位:輸送用機器部品業界

輸送用機器部品業界

自動車メーカーが日本の基幹企業であるため、製造の上流に位置する部品メーカーも経営が安定するホワイト企業が多数あります

部品メーカーは自動車のみならず航空機やその他さまざまな産業へ部品を提供しているため、1社の業績が悪化してもすぐには影響を受けづらいです。

世界トップクラスのシェアを誇る企業も多々あり、こだわりのコア技術に触れながら働くことができます。

平均年収 平均勤続年数 残業時間
株式会社デンソー 786万円 22.3年 非公開
住友電気工業株式会社 785万円 16.4年 16.3時間
株式会社豊田自動織機 774万円 18.7年 22.7時間
株式会社アイシン 672万円 15.1年 16.2時間

【女性】ホワイトな業界ランキング

【女性】ホワイトな業界ランキング

厚生労働省が提供する「女性の活躍推進企業データベース」に掲載されている企業のうち、「えるぼし3段階」を取得している企業数が多い業界を紹介します。

このデータベースでは、「えるぼし」「くるみん」「ダイバーシティ経営企業100選」などの認定を受けている企業を都道府県・規模・業種別に検索可能です。女性のキャリア形成に力を入れている企業に入社したい方は、利用してみてください。

  1. 1位:IT業界
  2. 2位:電子部品・電子機器業界
  3. 3位:電気・ガス・水道業界
  4. 4位:建設業界
  5. 5位:医薬品業界

以下に各業界の特徴と、なぜ女性におすすめなのかをまとめました。

ランキング 業界 特徴・なぜ女性におすすめなのか
1 IT業界 フレキシブルな働き方が可能で、テレワークやフレックスタイムなどの制度が整っている企業が多いため、生活スタイルに合わせて働くことが可能です。また、デザインやプロジェクトマネジメントなど、細やかな思考やコミュニケーション能力を活かせる役職も多いです。
2 電子部品・電子機器業界 丁寧な作業や細部への注意力が求められる業界です。また、最新のテクノロジーに関わることができ、絶えず学び続けることができます。
3 電気・ガス・水道業界 安定した経済基盤と、社会貢献度の高さが特徴です。また、エネルギー省資源や環境保護といった分野では、細やかな視点と長期的な視野が求められ、女性が活躍できるチャンスがあります。
4 建設業界 設計、プロジェクトマネジメントなど、多角的な視点とコミュニケーション能力を活かすことができる職種があります。また、建設業界は多様性を求めており、女性の視点や意見が重視されます。
5 医薬品業界 患者や顧客との対話が重視される業界であり、細やかな観察力やコミュニケーション能力を活かすことができます。また、安定性と高い社会貢献度が特徴で、多くの女性が活躍しています。

1位:IT業界

IT業界

IT業界はベンチャーが多く入れ替わりが激しいためブラック企業も多く存在しますが、一方で大手ホワイト企業も多数あり待遇の良し悪しが極端にわかれる業界です。

新規参入企業が多いことはIT産業の需要の高さの表れでもあり、成功している大手IT企業は非常に働きやすい環境が整っています

比較的若い企業が多いため老舗大企業にありがちな古い体質がなく、時代に合わせた柔軟な働き方を取り入れる企業が多いことも特徴です。

主な認定 育児休暇取得率
株式会社アイネス えるぼし
くるみん
女性:100%
男性:95.8%
NECネッツエスアイ株式会社 えるぼし
くるみん
プラチナくるみん
女性:99%
男性:74.1%
SCSK株式会社 えるぼし
プラチナくるみん
ダイバーシティ経営企業100選プライム
女性が輝く先進企業
女性:100%
男性:70.5%
コネクシオ株式会社 えるぼし
プラチナくるみん
イクメン企業アワード
女性:100%
男性:41.9%

2位:電子部品・電子機器業界

電子部品・電子機器業界

電子機器とはスマートフォンや液晶ディスプレイ、パソコンなど電子工学の技術を用いた電気製品、電子部品はICや半導体などを指します。

電子部品メーカーは大手電子機器メーカーの子会社の場合もあり、親会社に比べて知名度が低く入社倍率が下がり狙い目です。

子会社の場合、親会社に比べて年収が下がるケースが多いですが、福利厚生や働き方に関しては同等の待遇を受けることができます

主な認定 育児休暇取得率
富士電機株式会社 えるぼし
プラチナくるみん
ダイバーシティ経営企業100
女性:100%
男性:97.8%
リコーインダストリー株式会社 えるぼし
プラチナくるみん
女性:100%
男性:92%
株式会社日立ハイテク えるぼし
プラチナくるみん
ダイバーシティ経営企業100選
女性:100%
男性:81.5%
ソニーグループ株式会社 えるぼし
くるみん
イクメン企業アワード
女性:100%
男性:68%

3位:電気・ガス・水道業界

電気・ガス・水道業界

生活に欠かせないインフラ業界は常に需要があるうえに競争はほぼなく、経営が安定しているため福利厚生を充実させる余裕があります。

女性はもちろん男性の育児休暇取得率も高い企業が多く、男女ともにプライベートと両立させやすい環境です。

主な認定 育児休暇取得率
関西電力送配電株式会社 えるぼし
くるみん
女性:100%
男性:100%
大阪ガス株式会社 えるぼし
くるみん
なでしこ銘柄
ダイバーシティ経営企業100選
女性:93.3%
男性:93.4%
東京電力ホールディングス株式会社 えるぼし
プラチナくるみん
(事務系)
女性:100%
男性:96.8%
(技術系)
女性:100%
男性:76.3%
中部電力株式会社 えるぼし
プラチナくるみん
ダイバーシティ経営企業100選プライム
女性:100%
男性:29.6%

4位:建設業界

建設業界

建設業界は男性が多くきついイメージを持っている方も多いですが、意外にも女性が働きやすいホワイト企業が多数あります。

なかでもインフラ系の事業を手がける企業は経営が安定するため、休みも比較的とりやすい業界です。

主な認定 育児休暇取得率
鉄建建設株式会社 えるぼし
くるみん
プラチナくるみん
女性:100%
男性:73.5%
日鉄エンジニアリング株式会社 えるぼし
プラチナくるみん
女性:100%
男性:50%
株式会社 熊谷組 えるぼし
くるみん
ダイバーシティ経営企業100選
女性:100%
男性:31.4%

5位:医薬品業界

医薬品業界

安定した需要があり競争も起きづらい医薬品業界は、経営に余裕があるため福利厚生が充実して働きやすい環境が整っています。

医療業界として社員の健康に力を入れている企業も多いことも特徴です。

平均年収が高い業界でもあるため、プライベートと両立しつつ高収入を望む方におすすめの業界です。

主な認定 育児休暇取得率
中外製薬工業株式会社 えるぼし
くるみん
女性:100%
男性:79%
田辺三菱製薬株式会社 えるぼし
プラチナくるみん
イクメン企業アワード
女性が輝く先進企業
女性:100%
男性:71%
第一三共株式会社 えるぼし
プラチナくるみん
女性:100%
男性:54%

就職しやすいおすすめの優良穴場業界

就職しやすいおすすめの優良穴場業界

スキルを生かせる仕事だけでなく未経験でも転職しやすい職種もあるので、転職を検討している方は参考にしてください。ホワイト企業のうち、就職しやすい業界は以下の3つです。

  1. 海運業界
  2. 種苗業界
  3. 鉱業業界

ホワイト企業のうち、就職しやすい業界を就職しやすい理由とともにまとめました。

業界 理由
海運業界 この業界は世界貿易に直結しており、特に輸出大国である日本においてはその重要性が増しています。また、新たな環境規制への対応やデジタル化など、様々な変革が進んでおり、新しい人材が求められています。就職機会が多く、また専門性が高いために競争率が低く、比較的就職しやすい業界と言えます。
種苗業界 食糧問題や気候変動対策など、社会的な課題に直結している分野であり、持続可能な社会を目指す上でその役割は増しています。技術革新も進んでおり、新しい人材を求めていることから、就職しやすいとされています。また、都市部以外でも就職の機会が多いため、地方での就職を希望する人にとっては有利な業界です。
鉱業業界 資源需要の増加や電池技術の進化などにより、新たな人材を求める動きが強まっています。また、鉱業は地方経済にとって重要な産業であり、地方での就職を希望する人にとっては好機となるでしょう。専門性が高いために競争率が低く、比較的就職しやすいと言えます。

海運業界

グローバルな働き方をしたい方におすすめのホワイト業界です。

フォークリフトやクレーンの免許、英語スキル、通関士資格などを持っている方はとくに業務に直結するため転職に有利でしょう。

営業職や港での積み下ろし業務など専門知識が必要ない職種の募集もあります。

平均年収 平均勤続年数 残業時間
日本郵船株式会社 1,082万円 13.8年 19.7時間
株式会社商船三井 1,072万円 14.1年 17.0時間
NSユナイテッド海運株式会社 876万円 14年5ヶ月 11.5時間

種苗業界

あまり聞き馴染みのない「種苗業界」とは、花や野菜の品種を研究開発し、種苗を生産・販売する業界です。

専門知識が必要な職種もありますが、種苗販売店や牧場、農業施設をまわるルート営業は営業経験者であれば他業種からでも転職のハードルが比較的低いでしょう。

一般的な知名度が低い穴場業界です。

平均年収 平均勤続年数 残業時間
株式会社サカタのタネ 682万円 15.1年 非公開
カネコ種苗株式会社 592万円 13.2年 7.7時間
タキイ種苗株式会社 非公開 15.2年 3.7時間

鉱業業界

鉱業業界は生活に欠かせない石油や石炭、天然ガス、金属などを採取、加工する事業です。

専門知識が問われない工場勤務や営業経験が生かしやすい営業職の募集があるので、他業種から転職できる可能性も十分あります。

平均年収 平均勤続年数 残業時間
株式会社INPEX(旧:国際石油開発帝石株式会社) 926万円 13.81年 18.2時間
石油資源開発株式会社(JAPEX) 854万円 16.02年 18.7時間
住友金属鉱山株式会社 787万円 18.9年 16.5時間

ホワイト企業の探し方

ホワイト企業の探し方

実際に入社して働いてみないとわからないことも多く、ホワイト企業の見極めに悩む就活生も多いでしょう。そこで参考にしたいのが、外部機関による認定制度です。

各機関が設ける基準を満たした企業のみが集められているので、各認定制度の詳細を確認して、重視したい項目を満たしている企業を調べてみましょう。

  1. ホワイト企業認定をチェック
  2. 健康経営優良法人をチェック
  3. 安全衛生優良企業公表制度をチェック

ホワイト企業認定をチェック

ホワイト企業認定

一般財団法人日本次世代企業普及機構(通称:ホワイト財団)が運営する、国内唯一の民間認定制度です。

累計224社が認定を受けています(2022年10月時点)。

70設問で7つの審査項目を審査し、基準をどの程度満たしているかによって5つのランクにわけて認定されます。

〈審査項目〉

  • ビジネスモデル/生産性
  • ワーク・ライフバランス
  • 健康経営
  • 人材育成/働きがい
  • ダイバーシティ&インクルージョン
  • リスクマジメント
  • 労働法遵守

引用:ホワイト企業認定

公的な認定制度と異なり認定取得には費用がかかるため、ホワイト経営に力を入れていることに加えてそこにコストを割く余裕がある企業が集まっていると考えられます。

健康経営優良法人をチェック

健康経営優良法人

経済産業省では、社員の健康管理を経営戦略に組み込んでいる企業を選定する「健康経営優良法人」の認定をおこなっています。

健康経営優良法人認定制度とは、地域の健康課題に即した取組や日本健康会議が進める健康増進の取組をもとに、特に優良な健康経営を実践している大企業や中小企業等の法人を顕彰する制度です。

引用:経済産業省 健康経営優良法人

健康経営優良法人認定制度では毎年企業の認定・公表を実施しており、2022年は大規模法人部門で2,299社、中小規模法人部門12,255社が認定されました。

また、各部門上位法人にはさらに「ブライト500」の冠が付けられます

実際に認定された企業の取り組み事例も紹介されているので、働き方を重視する方はここから気になった企業について調べてみるのもいいでしょう。

〈取り組み事例〉

  • 健康診断の内容見直し
  • 禁煙チャレンジ
  • 就業中のフィットネスタイム

安全衛生優良企業公表制度をチェック

安全衛生優良企業公表制度

厚生労働省が公表するデータの1つに「安全衛生優良企業」があります。

安全衛生優良企業とは、労働者の安全や健康を確保するための対策に積極的に取り組み、高い安全衛生水準を維持・改善しているとして、厚生労働省から認定を受けた企業のことです。
この認定を受けるためには、過去3年間労働安全衛生関連の重大な法違反がないなどの基本事項に加え、労働者の健康保持増進対策、メンタルヘルス対策、過重労働防止対策、安全管理など、幅広い分野で積極的な取組を行っていることが求められます。

引用:厚生労働省 安全衛生優良企業

労働者が心身ともに健康かつ安全に働くことができるよう、取り組みに力を入れている企業を指します。

2015年6月にはじまった制度ですが認定企業は35社(2022年10月時点)と限られているため、従業員の健康にかなり力を入れて取り組んでいる企業と考えられます。

ホワイト企業に就職するコツ

ホワイト企業に就職するコツ

監修)江波戸
ホワイト企業は人気が高く優秀な就活生が集まりやすいため、しっかりと対策して差をつける必要があります。

ホワイト企業に就職するコツは以下の3つなので、さまざまなサービスを有効活用して希望の企業から内定をもらいましょう。

  1. 徹底的に企業・業界研究をする
  2. 内定者のESを研究する
  3. 選考対策サービスを活用する
ホワイト企業に就職するコツを一覧で見る
以下に、ホワイト企業に就職するコツの内容をまとめた表を作成しました。

ステップ 方法 メリット
企業・業界研究 企業の公式ウェブサイト、ニュース、業界レポートを活用して、業界全体の動向や企業の強み、企業文化などを調査する。 志望動機を明確に伝えられるようになる。企業と同業他社との違いを理解し、それを踏まえた志望理由を述べることができる。
内定者のESを研究 Unistyleなどのサービスを利用して、選考を通過したESを参照する。 内定者の志望動機や自己PRなどの書き方を学べる。成功した例を参考にしながら、より良いESを書くことができる。
選考対策サービスの活用 ナビサイトや大学、自治体のイベント、就活エージェントなどのサービスを利用する。 プロの視点からフィードバックをもらい、自己PRや面接対策の改善点を見つけられる。模擬面接を通じて、実際の面接に慣れることができる。

徹底的に企業・業界研究をする

企業に入社したい熱意を伝えるために、徹底的に企業研究・業界研究をおこないましょう。

企業は自社で活躍して利益をもたらす人材を探しているのであって、高待遇を享受したいだけの人を採用したいとは思いません

本心は「働きやすそうだから」が志望動機だとしても、そのまま伝えたのでは内定をもらえる可能性は極めて低いです。

企業について調べるのはもちろんですが、同業他社との違いも調べて「業界の志望動機」と「業界のなかでその企業を志望する理由」を併せて話せるようにしておきましょう。

内定者のESを研究する

高倍率の人気企業の場合は書類選考で不採用となることがあるため、話すことがうまい人でも魅力的なエントリーシート(ES)を書くことができなければ面接に辿り着けません

そこで活用したいのが、約7万枚もの内定者・選考通過者のESを無料で見ることができるサービス「Unistyleです。

本選考のESだけでなくインターン選考のESや選考レポートなども掲載されており、これから選考を受けようとしている就活生にとって有益な情報が詰まっています。

どのようなESが選考を通過しているのか参考にしつつ、それを超えるESを目指しましょう。

選考対策サービスを活用する

ナビサイトや大学、自治体が主催するイベントや就活エージェントなど、無料で利用できる選考対策サービスを有効活用しましょう。

志望動機や自己PRの内容を練っても、それが相手にどう伝わるかは自分では判断しづらいです。

就活のプロの目から客観的に見てもらうことで、自分では気付けない改善点が見つかります。

また、面接は場数を踏むことも重要なので、模擬面接で数をこなして慣れておきましょう。

ブラック業界の特徴

ブラック業界の特徴

ブラック企業が多い業界の特徴は以下の3つです。

  1. 参入障壁が低く競争が激しい
  2. 慢性的に人手不足
  3. BtoC企業が多い

ブラック企業が多い業界と言われるのは以下の表のとおりですが、あくまで一例であり、各業界内にも良心的な企業が存在することを忘れないでください。

業界 ブラックとされる理由
建設業 長時間労働や過酷な物理的労働、安全対策の不備などが指摘されることが多い。
IT業界 プロジェクトの締め切りに追われる形での長時間労働、労働と私生活の境界が曖昧になるリモートワークなど。
飲食業 シフト制による不規則な勤務時間、深夜労働、休日が取りづらいなど。
宅配業 人手不足による長時間労働、過酷な物理的労働、休日が取りづらいなど。
小売業 長時間立ち仕事、シフト制による不規則な勤務時間、クレーム対応などの精神的負担など。

参入障壁が低く競争が激しい

広い土地や高額な設備、高度な技術などが必要ない業界は、新規参入のハードルが低いため競争が激化しやすいです。

社会情勢やテクノロジーの大きな変化がない限りは業界全体の需要が増加することはあまりないので、新しい企業が入ればもちろん淘汰される企業が出てきます

競争が激しければ新たなサービスや商品の開発や営業活動など業務量が増加する可能性がありますし、コスト削減のために給与の減額や福利厚生の廃止の恐れもあります。

ベンチャー企業が多い業界は参入障壁が低いことを表すので、要注意です。

慢性的に人手不足

人手不足の企業は必然的に残業が多くなり、プライベートの時間が削られることになります。

残業代がしっかりと支払われればまだいいですが、いまだサービス残業が残る企業もあります

慢性的に人手不足の企業は人の入れ替わりが激しいため人材が育たずベテラン社員の負担が大きく、疲弊した社員は退職して新入社員は入らない、それによってさらに人手が足りないと悪循環に陥ります。

根本的な体制の改善がない限り人手不足の解消は難しいので、勤続年数が短い企業は避けたほうがよいでしょう。

BtoC企業が多い

BtoB企業であれば取引先企業の業務時間が決まっているため、早朝や深夜に対応を求められることは少ないです。

しかし、一般消費者が相手になるBtoC企業の場合は営業時間が長かったりシフト制で休みが不定期だったりするため、プライベートとのバランスが取りづらいです。

業種によっては閉店間際に来店があれば急遽残業して対応しなければいけないケースもあります。

また、小売業は24時間営業の店舗もありますし、パート・アルバイトのスタッフが多いため社員の負担が大きくストレスも抱えやすいことも特徴です。

就活でオススメしない業界

就活でオススメしない業界

当然企業によって待遇や働きやすさには差があるので、あくまで業界全体の一般的な話として参考にしてください。ブラック業界の特徴を踏まえ、働きやすさを重視する就活生が避けるべき業界をは以下の3つです。

  1. 飲食業界
  2. 介護業界
  3. ホテル・ブライダル業界
なぜおすすめしないのかを一覧表で見る
以下に挙げた理由は一部の特徴的な問題点を示すもので、全ての企業が該当するわけではありません。また、自分の興味や適性に合った業界であれば、難しさを乗り越えて働く価値もあります。

業界 おすすめしない理由
飲食業界 長時間労働や深夜労働が一般的で、休日も不規則で取りにくい。また、物理的な負荷が高い(立ち仕事、重いものを運ぶ等)のも特徴です。これらの理由から、健康を害する可能性があると言えます。
介護業界 労働条件が厳しく、高齢者の介護に伴う精神的ストレスも高い。さらに、給与水準が低くキャリアアップの道が見込みづらい場合が多いです。人手不足が深刻であり、それが長時間労働や過重労働を招いているとされます。
ホテル・ブライダル業界 サービス業であるため、勤務時間が長く、夜間勤務や休日勤務が多い。また、お客様へのサービスを最優先させるため、自分の時間を確保するのが難しい。クレーム対応等による精神的なストレスもあります。

飲食業界

飲食店は個人で事業を起こしたいと考える人が候補に挙げる分野の1つで、参入障壁の低い代表的な業界です。

日々多くのお店が新しくオープンしており、気づいたらほんの数ヶ月で閉店しているケースも珍しくありません。

景気や天候による物価上昇の影響をダイレクトに受けますが、簡単には値上げしづらいため利益が減ることになります。

土日は休みがとりづらく、店によっては早朝または深夜営業があり生活が不規則にもなりやすいです。

介護業界

介護は世の中に欠かせない大切な仕事であると同時に、代表的な人手不足業界です。

デイサービスであれば比較的プライベートとのバランスもとりやすいですが、入居型の老人ホームは夜勤もあり生活が不規則になります。

また、体力勝負の仕事ですし、さまざまな病気を抱えた方と接する機会もあり、心身ともに負担が大きい仕事でもあります。

需要は今後も安定的にあるため仕事に困ることはありませんが、人手不足がさらに加速して一人ひとりの負担が大きくなることが考えられます

ホテル・ブライダル業界

ホテルやブライダル業界は一見すると華やかですが、どちらも体力勝負でハードな仕事です。

ブライダル業界が扱う結婚式は一生に一度の晴れ舞台であり、やりがいがあると同時に失敗できないプレッシャーも大きいです。

ホテル業界は「人が休んでいるときに休めない仕事」の代表であり、繁忙期には相当な激務になるケースも珍しくありません。

平均年収も高いとは言えませんが、もちろん企業によって差はあるため業界内でも高待遇の企業は存在します。

就活成功のカギはホワイト企業の見極め

ホワイト企業に入社したいのであれば、見るべきポイントをしっかり把握してデータを確認することが大切です。

また、ホワイト業界のなかでも収入・ライフワークバランス・福利厚生のバランスはさまざまなので、どんな働き方をしたいか具体的にイメージしてとくに重視するものを定めましょう。

待遇ばかり見ていても内定はもらえないので、事業内容や社風から企業の魅力をしっかりと理解して選考に臨んでください。

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