WordPressで複数サイトを運営するには?2つ目ブログの作り方を解説

このような疑問を持っていませんか?

本記事では、WordPressで複数の記事を量産する方法について解説します。

最後まで読むことで、複数サイトを開設・運用する具体例のほか、サイト運営に欠かせないレンタルサーバーの環境や、サイト量産の手順も学習できるでしょう。

また、WordPressサイトの量産におすすめなレンタルサーバーも紹介しているので、活用してみてください。

WordPressブログを複数運営するために必要なレンタルサーバーの3要素

複数運営するために必要なレンタルサーバーの3要素

WordPressブログを複数運営するために必要なレンタルサーバーの要素をご紹介します。

  1. PHPの使用が可能
  2. 複数のマルチドメインを取得してWordPressを運用できる
  3. 複数のMySQLが使用できる
◾️マルチサイト運用に適したレンタルサーバーの選び方

選択基準説明
PHPの使用が可能– レンタルサーバーはPHP対応であること

– PHPのバージョンは7系以上が望ましい

– 高い処理能力を持つPHPバージョンを選択

複数のマルチドメインの運用– 複数のドメインを運用できるマルチドメイン対応が必要

– ドメインの数によって選ぶレンタルサーバーを決定

複数のMySQLが使用可能– サイトごとに別のMySQLデータベースを使用

– サービスによってMySQLの利用数に制限がある場合あり

– マルチサイト運営には、MySQLの利用可能数を確認

上記の表は、複数のWordPressサイト(マルチサイト)を効率的に運用するためのレンタルサーバーの選び方に関する基本的なポイントをまとめたものです。マルチサイト運営では、PHPのバージョンやマルチドメイン、MySQLの利用可能数などが重要になります。これらの要素を考慮して、適切なレンタルサーバーを選択しましょう。

PHPの使用が可能

PHPとは、動的なWebページを生成するプログラミング言語のことで、WordPressにも用いられています。

PHPにはバージョンがあり、処理能力の高い7系以上(PHP7.X〜)を選ぶのが得策です。

7以上のバージョンは6以下より、処理スピードが2倍以上速いといわれています。

マルチサイトは動作が重くなりやすいため、できるだけ最新バージョンのハイスペックなレンタルサーバーを選びましょう。

複数のマルチドメインを取得してWordPressを運用できる

新規ドメインを取得して2つ以上WordPressサイト(マルチサイト)を作成する際は、サイトの数だけドメインが必要になります。

https://one.com/…https://two.com/…https://three.com/…

レンタルサーバーも、複数のドメインを運用できる「マルチドメイン対応」であることが条件です。

また、レンタルサーバーによっては増やせるドメインの数に限りがあるため、契約前にサービス内容を確認しておきましょう。

複数のMySQLが使用できる

WordPressで2つ以上のサイトを運営する際は、MySQLが複数利用できるレンタルサーバーを選びましょう。

WordPressは、データベースであるMySQLにデータを保管・読み込みをして稼働しています。

WordPressサイト1つに対して1個のデータベースを用いるのが一般的で、サイトの数だけMySQLが必要になります。

1つのMySQLにマルチサイトを開設することも可能ですが、データの構造が煩雑になり、トラブルを誘発するためおすすめできません。

サイトの安全性を保つには、1つのデータベースに1サイトのみ開設してください。

また、サービスによってMySQLの利用数に限りがあります

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どれくらいのデータベースを利用できるか、事前にレンタルサーバーの仕様を確認しておきましょう。

同一サーバー内に2つ目のワードプレスブログをインストールする方法

複数のWordPressブログをインストールする方法

同じサーバーに複数のWordPressブログをインストールする方法について、3つ提案します。

  1. 複数ドメインを取得して同一サーバーで運用する
  2. サブドメインを取得して同一サーバーで運用する
  3. サブディレクトリにWordPressをインストールして複数サイト運用する

複数ドメインを取得して同一サーバーで運用する

サイトごとに別のドメインを使用する独自ドメイン型のマルチサイトは、既存サイトとテーマが異なるコンテンツを作成したいときに用いられる手法です。

例えば、グルメ系のサイトとは別に就職サイトや芸能系サイトなど、複数の情報サイトを別々に運用したいときに適しています。

複数の独自ドメインを取得してマルチサイトを運用する際は、マルチドメイン対応のレンタルサーバーを選びましょう。

独自ドメイン取得型の特徴

サイト作成の目的ジャンルが異なる情報サイトを別々に運用したいとき
メリット
  • 同一サーバーで管理するため、一括でWordPressのアップデートができる。
  • サイト同士の影響を受けない
デメリット
  • 独自ドメインを取得するための費用がかかる
  • サーバーに障害が発生すると、全サイトに影響が出る

通常、独自ドメイン型はドメイン取得ごとに費用がかかりますが、キャンペーンや特典を活用することで無料または割安で取得できます

サブドメインを取得して同一サーバーで運用する

サブドメイン型は、1つの独自ドメインをわけて別サイトを生成する方法です。

メインサイトから派生して、別テーマの情報サイトを運用したいときに活用します。

例えば、会社の公式サイトとは別にグループ組織のサイトを作る、というイメージです。

https://compay.com/(本社の公式サイト)
https://gurmet.company/(本社管轄の飲食系グループ会社)https://sports.company/(本社管轄のスポーツ系グループ会社)

サブドメイン型の特徴

サイト作成の目的メインサイトとは別ジャンルの情報サイトを作りたいとき
メリット
  • 1つのサイトで複数のジャンルを扱える
  • サイトを新設するより作業効率がよい
デメリット
  • SEOの強化はできない
  • 解析が複雑になる

サブディレクトリにWordPressをインストールして複数サイト運用する

サブディレクトリ型は、1つのサイト(テーマ)を細分化する手法です。

例えば、企業の公式サイトのなかに営業部、制作部、企画部といった各部署の紹介ページを追加するイメージです。

https://company.com/(本社のサイト)
https://company.com/eigyo(本社のサイト内にある営業部のページ)https://company.com/kikaku(本社のサイト内にある企画部のページ)

上記の例では「.com/」の後に続く「eigyo」と「kikaku」がサブディレクトリに該当します。

サブディレクトリはURLの一部になるため、安易に変更するとURLが変わり、Googleからの検索評価がリセットされます。

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ディレクトリの変更が出ないよう、テーマの分類には細心の注意が必要ですが、やむを得ず変更する場合はリダイレクトを設定しましょう。

サブディレクトリ型の特徴

サイト作成の目的メインサイトに関連する情報ページを量産したいとき
メリット
  • メインサイトのSEOをそのまま引き継ぐことができる
  • Webページの量産がしやすい
デメリット
  • URLが変更になると、Googleからの評価がリセットされる
  • 長期的な運用を見据えたディレクトリの設定が必要

テーマが異なるワードプレスブログを複数運営するならドメイン取得がおすすめ

同一サーバー内でテーマやジャンルが異なるサイトを複数運用するなら、ドメイン取得型がおすすめです。

サブドメインでも同様のサイトを量産できますが、サイト同士の影響を受けるデメリットがあります。

例えば、独自ドメインがGoogleから悪評価を受けた場合、サブドメインを使用したサイトの検索順位にも影響します。

一方、独自ドメイン型は完全にドメインが独立しているため、サイト同士が影響しあうことがありません

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ドメイン取得にコストがかかりますが、サイトの安全性を保持するなら、独自ドメイン型を検討しましょう。

ワードプレスサイトを複数運営するのにおすすめのレンタルサーバー

複数運営するのにおすすめのレンタルサーバー

複数のWordPressサイトを運営するのに適しているレンタルサーバーをご紹介します。

  1. エックスサーバー
  2. ロリポップ!
  3. ConoHa WING

エックスサーバー

エックスサーバー

エックスサーバーは、国内シェアNo1の大手レンタルサーバーで、王道ともいえるレンタルサーバーです。

2003年から運用を開始しており、運用サイト件数は190万超と国内トップレベルを誇ります。

価格とサーバー性能・機能およびサポートのバランスが良いレンタルサーバーです。

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エックスサーバーは利用者が多いので、ネットに情報がたくさん載っていてわからないことを調べやすいです!
検証プラン名スタンダードプラン
契約期間・月額料金(税込)
  • 12ヶ月まで・1,100円
  • 24ヶ月・1,045円

  • 36ヶ月・990円

初期費用3,000円(キャンペーン中は無料)
ディスク容量(SSD)300GB
vCPU6コア
メモリ8GB
転送量無制限
マルチドメイン無制限
バックアップ過去14日分
サポートメール:24時間
チャット・電話:平日10:00〜18:00

出典:エックスサーバー

公式サイトはこちら

ロリポップ!

ロリポップロリポップは、月額料金の安さで人気のレンタルサーバーです。

最も低価格の「エコノミープラン」は、月額100円で利用できます。

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WordPressの導入が簡単で、初心者でも簡単に利用できます。
比較プランスタンダード
容量300GB
独自ドメイン200個
広告表示なし
サポート電話、メール、チャット
WordPress設置可能数
MySQL50個
phpMyAdmin
メール機能
無料独自SSL

出典:ロリポップ

公式サイトはこちら

ConoHa WING

ConoHa WING

「ConoHa WING」は、初期費用無料、最低利用期間無しで月額880円から利用できるレンタルサーバーです。

「WINGパック」の契約であれば、「.com」や「.net」などの独自ドメインが、最大2個永久無料で使うことができます。

国内主要レンタルサーバーサービスとWebサーバー応答速度を比較した結果、「ConoHa WING」は圧倒的速さで「No.1」を獲得しました。

検証プラン名ベーシック
契約期間・月額料金(税込)
  • 12ヶ月・941円

  • 24ヶ月・889円

  • 36ヶ月・678円

初期費用無料
ディスク容量(SSD)300GB
vCPU6コア
メモリ8GB
転送量無制限
マルチドメイン無制限
バックアップ過去14日分
サポートメール・チャット・電話
平日10:00〜18:00

出典:ConoHa WING

公式サイトはこちら

WordPressで複数サイト運用するならエックスサーバーがおすすめ!

複数サイト運用するならエックスサーバーがおすすめ!

エックスサーバーのお得な特典(サービス)をご紹介します。

  1. エックスサーバーなら1つのレンタルサーバーで複数ドメインが持てる!
  2. キャンペーン適応で独自ドメインが永久無料になる!

エックスサーバーなら1つのレンタルサーバーで複数ドメインが持てる!

エックスサーバーの料金プランには以下の3種類があり、いずれもマルチドメイン・サブドメインが無制限で使用できます。

  1. スタンダードプラン
  2. プレミアムプラン
  3. ビジネスプラン

また、データベース(MySQL)も無制限で使用できるので、WordPressのマルチサイト作成におすすめです。

キャンペーン適応で独自ドメインが永久無料になる!

エックスサーバーは、以下の条件をクリアすると、独自ドメインが永久無料になります。

スタンダードプランの場合

  • 「24ヶ月」以上の契約期間を選択して料金を支払った場合
  • 「自動更新設定」を有効化した場合

プレミアム・ビジネスプランの場合

  • いずれかのプランを契約した場合
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上記の特典を受けるには、エックスサーバーのアカウント管理画面にログインし、特典申請をおこなう必要があります。

WordPressで2つ目のサイトを開設する手順

2つ目のサイトを開設する手順

WordPressで2つ目以降のサイトを開設する手順をご紹介します。

  1. 新規独自ドメインを取得する
  2. 独自ドメインとSSL設定をおこなう
  3. サーバー内にワードプレスをインストールする
  4. ワードプレスの初期設定をおこなう
  5. 外部ツールと連携する

①新規独自ドメインを取得する

はじめに契約したレンタルサーバーで新規独自ドメインを取得します。

この作業は「独自ドメイン型」のみの作業となるため、サブドメイン型とサブディレクトリ型は不要です。

独自ドメインの取得は、以下の手順を参考にしてください。

  1. 契約したレンタルサーバーにログインし、「ドメイン取得」のページへ移動する
  2. 検索窓に希望するドメインを入力し、取得可能か調べる
  3. 取得可能な場合、申し込み内容(登録年数など)を入力し、利用規約に同意して支払いまで進める
  4. 内容を確認できたら支払い処理をして完了

ドメイン取得の手順は、レンタルサーバーによって異なります。

ドメイン取得後に、サーバーとドメインをつなげる「ネームサーバー」の設定が必要な場合は、各サービスの指示に従って操作を進めてください。

②独自ドメインとSSL設定をおこなう

独自ドメインを取得したら、以下の手順に従ってドメインとSSL設定をおこないます。

  1. レンタルサーバーの管理パネルにログインする
  2. 「ドメイン」または「サブドメイン」をクリックする
  3. ドメイン名を入力する
  4. 「無料独自SSLの利用」などレンタルサーバーが推奨する項目があればチェックマークを入れる
  5. 「追加」ボタンをクリックして確認画面が表示されたら完了

上記の手順は一例であり、レンタルサーバーによって操作が異なります

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実際は、各サービスの手順に従って設定してください。

③サーバー内にワードプレスをインストールする

サーバー内にWordPressをインストールする手順は、レンタルサーバーによって異なります。

詳細は、各サービスの操作方法を参考にしてください。

④ワードプレスの初期設定をおこなう

サーバー内にWordPressをインストールしたら、初期設定をおこないます。

初期設定は、パーマリンク設定やテーマ設定などさまざまな項目がありますが、本記事ではURL(https://)設定のみ解説します。

  1. WordPressにログインする
  2. 「設定」→「一般」をクリックして一般設定画面を表示する
  3. URLを「http」から「https」に書き換えて「変更を保存」をクリックする

⑤外部ツールと連携する

WordPressの初期設定が完了したら、以下の外部ツール(無料)を設定します。

  • Google Analytics
  • Googleサーチコンソール

上記2つのツールを使用することで、外部からのアクセス解析(ユーザーの行動・検索ワードなど)に役立ちます

WordPressブログの複数運営に関するよくある質問

複数運営に関するよくある質問

WordPressブログの作成に関する質問内容をまとめました。

  1. ワードプレスでサブドメインを作るにはどうすればいい?
  2. エックスサーバーでWordPressの複数サイトを開設するのはお金がかかる?
  3. ロリポップで複数のドメインを取得できる?
  4. ロリポップで複数のWordPressサイトを運用する際インストール先はどこ?
  5. マルチドメイン・サブドメイン・サブディレクトリの違いとは?

ワードプレスでサブドメインを作るにはどうすればいい?

WordPressでサブドメインを設定するには「独自ドメインとSSL設定をおこなう」の手順2以降を参考にしてください。

エックスサーバーでWordPressの複数サイトを開設するのはお金がかかる?

エックスサーバーでWordPressのマルチサイトを開設する際は、特典を活用することで運用コストを抑えることができます

詳細は「キャンペーン適応で独自ドメインが永久無料になる!」をご覧ください。

ロリポップで複数のドメインを取得できる?

ロリポップはマルチドメインを設定できるため、複数の独自ドメインを取得できます。

なお、当サービスは料金プランによって、取得できるドメイン数が無制限になります。

ロリポップで複数のWordPressサイトを運用する際インストール先はどこ?

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ロリポップはスタンダードプランから、MySQLの数が50個に増えます。

WordPressでサイトを新設する際、データベースを「自動で生成」にすると、どこにどのサイトをインストールしたか混乱する恐れがあります。

サイト管理に困らないために、インストール(設置)先にわかりやすく名前をつけるのがよいでしょう。

マルチドメイン・サブドメイン・サブディレクトリの違いとは?

マルチドメイン・サブドメイン・サブディレクトリの違いは、以下のとおりです。

  • マルチドメイン/1つの契約サーバー内で複数のドメインを使用してWebサイトを運用する機能のこと
  • サブドメイン/1つの独自ドメインを分割して使用する際に、任意で追加された文字列のこと
  • サブディレクトリ/独自ドメインの下層に作られたディレクトリのこと

まとめ|WordPressサイトを複数運用するなら目的に合った作り方を選ぼう

WordPressサイトを複数運用する方法は「独自ドメイン型」「サブドメイン型」「サブディレクトリ型」の3つがあります。

いずれもメリット・デメリットが存在するため、新規サイトの目的に合わせて作成・運用のしかたを決めていきましょう。