札幌市でフリーランスエンジニアになろうと思ったとき、どのようなことに注意すればスムーズに仕事が獲得できるのかを紹介します。
上記のように疑問に思う方もいるでしょう。
この記事では、理系職の少ない札幌で、フリーランスエンジニアとしてスタートしたい方向けに、札幌での案件の特徴や単価相場、仕事の見つけ方についてご紹介します。
札幌のフリーランスエンジニアの単価相場は45万~60万円
札幌のフリーランスエンジニアの単価相場は、平均して45万~60万円程度です。
なかには70万円や80万円の案件も含まれていますが、PMO案件などの上流過程の案件がほとんどでしょう。
東京での平均は60万円以上が相場なので、札幌での単価は10~20%ほど落ちます。
しかし、札幌の家賃は東京に比べて低いので、固定費が抑えられます。
そのため、単価の相場が低くても、札幌で生活するには充分の年収を稼いでいくことが可能でしょう。
札幌在住のフリーランスエンジニアはどれぐらいいる?
札幌在住のフリーランスエンジニアは、多くても2万人程度はいると予想されます。
政府の調査結果によると、日本でフリーランスとして働いている人口は、340万人程度だと推計されました。
札幌の人口は195万人なので、比率で考えた結果札幌在住のフリーランスは、5万人程度いると考えられます。
フリーランスエンジニアの割合を調べることはできませんでしたが、5万人全員がエンジニアだとは考えられないので、多くても2万人程度だと予想します。
そう考えると、福岡や大阪などを含む地方都市のなかでも、札幌は比較的フリーランスエンジニアが多い都市といえるでしょう。
近年は日本でもフリーランスになる人が増えています。今後は札幌でも、フリーランスエンジニアは増加していく可能性が高いです。
札幌のフリーランスエンジニアをするなら知っておきたい案件の特徴
札幌でフリーランスエンジニアをするなら、案件の特徴を知っておきましょう。
札幌の案件の特徴は、以下2つです。
求人数は東京の10%未満
2022年3月時点で、フリーランススタートに掲載されている、札幌と東京の案件数は以下のとおりです。
札幌 | 576 |
東京 | 78359 |
札幌で受注可能なフリーランスエンジニア案件は、約600件程度あり、北海道全域のほぼすべての案件を札幌が占めています。
東京の案件は常に7万~8万件を維持しているので、札幌の案件数は東京の案件数に比べると圧倒的に低いことがわかります。
しかし、フリーランス向けの案件は基本的に常駐ではなくリモートワークがメインです。
札幌に在住しながら東京の案件に参画することもできるので、居住地が問題になることはほとんどないでしょう。
案件内容はインフラ案件がメイン
札幌のフリーランスエンジニア向けの案件は、「Sler」「メーカー」「共通システムの保守・運用」など、「インフラエンジニア向けの案件」がメインです。
Web系やロボット、AIなどの高度な技術に関わる案件は東京に集中しています。
そのため、札幌ではそのような高度な技術に触れる機会はめったにありません。
札幌は元々理系職の少ない都市なので仕方ないと考えるべきですが、近年はベンチャー企業も増えており、今後
札幌でも高度な技術に触れていける機会は増える可能性が高いです。
札幌でフリーランスエンジニアになるなら、エージェントに登録した方がよい
札幌在住のフリーランスエンジニアこそ、エンジニア専門のエージェントに登録しましょう。
理由は、クラウドソーシングサイトなどに掲載されている札幌の案件数は、東京と比べて圧倒的に低いからです。
エージェントに登録していれば、担当の方が代わりに仕事を見つけ、契約後の交渉まで徹底的にサポートしてくれます。
さらに、エージェントに登録した方が公開されている求人数も豊富にありますし、実績のない状態でも仕事を獲得できるなど、サービスが充実しています。
そのため、独立するなら事前にエージェントに登録しておいたほうが安心でしょう。
手数料やマージン料、エージェントサイトの評判などで不安に思う方もいるはず。電話面談で相談することも可能なので、まずは確認してみてください。
札幌のフリーランスエンジニアの単価を上げる3つの方法
フリーランスエンジニアとして収入を上げるには、以下3つの方法があります。
スキルを上げる
収入をあげるためには、スキルを上げましょう。
札幌に在住しながら単価の高い案件を獲得するためには、東京の案件に応募するか、札幌で高単価な案件に応募する必要があります。
そのためには、以下のプログラム言語のスキルが必要です。
- Python
- JavaScript
- C言語
- Java
- PHP
- Swift
プロエンジニアの集計によると、単価の高い案件の条件は「扱える人が少ないプログラミング言語」であることだと考えられます。
Pythonは日本だけではなく世界中で人気の高いプログラミング言語です。
Pythonを扱える人材は不足しているため、高単価の案件が多くなっています。
また、JavaやJavascriptは開発現場でも多く使われている言語のため案件数も多いです。
需要が多い分使える人も多くいるので単価は高くない傾向にあります。
扱える人が少ないSwiftなどは高単価の案件が多いです。
上記のことから、収入を上げるためには扱えるプログラミング言語を増やすことが大切だとわかります。
コミュニケーション能力を向上させる
フリーランスだからこそ、コミュニケーション能力を向上させましょう。
フリーランスエンジニアの案件の半分以上は、クライアントと直接対面することがありません。
顔を見て打合せをすることがないので、文面での交流が必要不可欠です。
エンジニアの仕事はひとりでの作業だけではなく、グループで作業をおこなうこともあります。
そのため、メールでのやり取りや、頻繁な報告などがクライアントとの信頼関係を築きあげるものになるのです。
だからこそ、コミュニケーション能力を向上させ、高単価に繋がるクライアントに信頼されるようになりましょう。
自己管理をしっかりする
フリーランスエンジニアは体が資本です。
なぜなら、フリーランスは稼ごうと思えばたくさん稼げる職業なので、睡眠時間を削って毎日のように働けばその分報酬が手に入ります。
しかし、それを毎日続ければ体に異変が生じるでしょう。
会社員とは違い、フリーランスは体調が悪くなると、その分収入が下がります。
収入を安定させるためにも、自己管理は入念におこないましょう。
札幌でフリーランスエンジニアをするメリット
札幌でフリーランスエンジニアをするメリットは以下の2つがあります。
家賃が安く、フリーランスでも生きていける
札幌は家賃が安いです。
SUUMOによると、札幌の家賃は2DKの部屋で平均5万円程度になりますが、東京の場合その倍はかかります。
札幌の案件は単価が安いですが、その分家賃や光熱費などの固定費が低くなるので、充分に生活していくことが可能です。
東京に在住し、収入を生活費に大幅に充てるよりは、札幌に在住しながら稼ぐ方が結果的に収入も上がるでしょう。
比較的シンプルな案件が多い
札幌は東京に比べてシンプルな案件が多いです。
ITは東京一極集中と言われており、高度な技術が必要とされる案件はほとんど東京での受注となります。
一方、地方都市は運用や保守など簡易な案件が多いです。
専門的なものよりもシンプルな案件のほうが気楽だと考えるエンジニアにとって札幌はおすすめです。
札幌でフリーランスエンジニアをするデメリット
札幌でフリーランスエンジニアをするデメリットは、以下3つがあります。
案件数は東京より少ない
前述したとおり札幌の案件数は東京の案件数に比べて、圧倒的に少ないです。
しかし、フリーランスエンジニアは必ずしもその都市に在住している必要はないため、札幌に住みながら東京の案件に携わることもできます。
札幌での案件数は確かに少ないですが、フリーランスの特徴を活かせば充分に稼いでいくことは可能です。
高度な技術に触れる機会が少ない
IT業界の仕事は東京一極集中なので、AIやIoTなどの専門的で高度な技術が必要となる案件は、地方都市にはほとんどありません。
そのため、スキルを上げる機会やキャリアアップする機会がなかなかめぐって来ないでしょう。
しかしながら、札幌に在住しながら東京の案件に携わることは可能です。
スキルを上げたい方は、積極的に東京の案件に応募しましょう。
勉強会が開かれない
札幌は東京に比べて、エンジニア向けの勉強会やセミナーの開催が少ないです。
フリーランスエンジニア仲間や企業の方と触れあう機会が少ないので、情報収集が難しいでしょう。
しかし、近年はオンラインでの開催も増えているため、必ずしも地方に住んでいることがデメリットになるとは限りません。
まとめ|札幌でもフリーランスエンジニアになれる!
札幌は東京に比べて、案件は高単価ではなく、数も少ないです。
しかし、たとえ札幌に在住していても東京の案件に携わることは可能ですし、プログラミング言語を多く覚えれば、その分単価も上がります。
そのため、札幌に在住していても稼いでいくことは可能でしょう。
しかしフリーランスエンジニアは、フリーランスになった後こそコミュニケーションやスキルの向上など、自己研磨が必要となります。
東京も同様に、勉強は必要不可欠です。
家賃などの固定費を下げて収入を増やせる札幌か、固定費が上がる分仕事が増える東京か、自分にあった働き方でフリーランスとして過ごしていきましょう。