WEBBOX合同会社
CEO
江波戸純希は日本で海外就職の転職支援をサポート実績のある人物で、外国語大学の神田外語大学の出身。フリーランス経験をもとにフリーランスマッチングサイト「WEBLANCE(ウェブランス)」も開発。WEBBOX合同会社の代表・CEOでもあるが、フリーランスとしても活躍中。大手メディア「mybest」などで記事の監修も担当。厳選な審査の上、プロの専門家が掲載される「マイベストプロ」にも紹介。また、フリーランスと企業のマッチング支援も行っているため、職業紹介責任者講習の資格も保持している。その資格証拠はこちら。
「システムエンジニアはやめた方がよいといわれたけど、どうしてなの?」
「システムエンジニアは本当にやめた方がよいのか?どんなメリットがあるの?」
あなたがシステムエンジニアを目指している途中で、こんな意見を聞いてシステムエンジニアになることを迷っているかもしれません。
確かに、システムエンジニアは過酷な労働のイメージがあり、目指すべきかどうか悩んでしまう部分もあるかもしれません。
けれども、システムエンジニアを目指すのが全て悪いわけではありません。
実際、多くのメリットが存在します。
この記事では、システムエンジニアを目指している方のために、システムエンジニアはやめとけと言われる理由や、その見方を変えるためのメリットや注意点について詳しく説明していきます。
最後まで読むことで、システムエンジニアの職業に対する理解を深めることができ、自分が目指すべきかどうかの判断がしやすくなるでしょう。
ぜひ、この機会にシステムエンジニアのリアルな姿について考えてみてください。
システムエンジニア(SE)はやめとけと言われる理由9選
多くの人がシステムエンジニア(SE)のキャリアを避けることを勧める理由は以下の9つです。
- 労働時間が過ぎたために過労になる可能性が高い
- 下請け企業の場合、給与が低くなる傾向がある
- 技術や知識を恒常的に学習し続ける必要があること
- すべてのスキルが必ず獲得できるわけではないこと
- 個々の適性や興味によっては適合しないことがある
- 年齢を重ねるにつれて、肉体的な負担が大きくなること
- 過労が常態化している企業が多いこと
- 理系出身でない場合、専門性が高く理解が難しいことがある
- 転職市場において競争が激しく、転職が困難なことがある
これらの理由から、システムエンジニアとして働くことは必ずしもすべての人に適した選択肢ではないことがわかります。
しかし、技術的なスキルや知識を継続的に向上させ、適切な企業環境で働くことができれば、システムエンジニアとしてのキャリアは非常に充実したものになるでしょう。
以下にわかりやすく表でまとめました。
項目 | 内容 |
---|---|
労働時間 | システムエンジニアの職業は、常に厳しい締め切りを追って作業することが求められるため、労働時間が長くなる傾向があります。過労になる可能性が高いです。 |
給与 | 多重下請け体制の下では、下請け企業の給与は仕事量に見合わないことが多いです。フリーランスエンジニアとして働くことで、単価が高くなる可能性があります。 |
技術や知識の更新 | プログラミング言語は絶えず進化を続けており、新しい言語を学ぶことでトレンドに対応し続ける必要があります。 |
スキル獲得の限界 | システムエンジニアになることで、必ずしも高いスキルが身につくわけではないことがあります。 |
適性 | 年功序列よりも実力主義が基本となる部分が多いため、適合する人とそうでない人が存在します。 |
肉体的負担 | 年齢を重ねることで体力や記憶力が低下し、そのような点がシステムエンジニアを続けることが困難だと感じる理由になります。 |
過労が常態化している企業 | IT業界は過労死が多いとされる業界であることが明らかになっています。 |
専門性 | 理系出身でない場合、専門性が高く理解が難しいことがある可能性があります。 |
転職の難易度 | 転職市場において競争が激しく、特に社内システムエンジニアへの転職は難易度が高いとされています。 |
労働時間が過ぎたために過労になる可能性が高い
システムエンジニアの職業は、締め切りが厳しく設定されているため、常に限られた時間で働くことが求められるという特徴があります。
プロジェクトを期間内に完了させるためには、土日を含む休日出勤や長時間残業が必要になることが多く、労働環境が過酷なものになりがちです。
事実、厚生労働省が令和3年6月に公開した「令和2年度過労死等の労災補償状況」によれば、システムエンジニアを含むIT業界は、精神障害の労災請求が多い分野として上位に位置しています。
各企業で労働時間や労働環境が異なりますが、一般的には労働時間が長く、それが結果として身体に悪影響を与える可能性が高いと言えます。
下請け企業の場合、給与が低くなる傾向がある
システムエンジニアだけでなく、IT業界全体の開発分野は、多重下請け体制が一般的であるという特徴があります。
多重下請け体制とは、クライアントから開発を依頼された会社が、さらに別の下請け企業に開発を依頼し、その下請け企業がさらに別の下請け企業に開発を依頼するという構造のことを指します。
このような体制では、下請け企業が増えるほど、仕事量に見合わない給与が支払われるケースが多く、給与に対する不満が高まります。
将来的に給与が高くなるエンジニアとして働きたい場合、フリーランスエンジニアを検討することをお勧めします。
フリーランスエンジニアとして働くことで、単価が高くなり、最高で年収2,000万円も目指すことが可能です。
キャリアアップを目指すエンジニアには、フリーランスエンジニアを視野に入れることが望ましいでしょう。
技術や知識を恒常的に学習し続ける必要があること
システムエンジニアは、日々プログラミング言語を用いて業務を行っています。
しかしながら、プログラミング言語は絶えず進化を続けており、常に新しい言語を学ぶことでトレンドに対応し続ける必要があります。
類似した言語であれば習得にかかる期間も短くて済みますが、全く違った言語も学ばなければならないことがあります。
このような理由から、システムエンジニアは絶えず勉強をすることが求められるため、”やめとけ”と言われることがあります。
すべてのスキルが必ず獲得できるわけではないこと
システムエンジニアになることで、必ずしも高いスキルが身につく仕事ができるわけではないことがあります。
実際には、システムエンジニアと称しながら社内の雑事や情報管理を主な業務とする企業も少なくありません。
そのような企業で働くと、「期待していた仕事と異なる」と感じることで不満が生じることもあります。
個々の適性や興味によっては適合しないことがある
システムエンジニア業界は、年功序列よりも実力主義が基本となる部分が多いと言われています。
技術力が高く、多くの業務がこなせる人は、それに見合った給与や昇進のチャンスが与えられます。
しかし、指示された内容だけをこなすタイプの人には、競争意識が強い風土が合わないこともあります。
このように、システムエンジニア業界は実力主義が根幹にあるため、適合する人とそうでない人が存在します。
年齢を重ねるにつれて、肉体的な負担が大きくなること
システムエンジニアの仕事は、基本的に長時間椅子に座りながらコンピューター画面に向かう作業が主となります。
加齢に伴って座ること自体が困難になり、視力の低下も進むことがあります。
さらに、新たに開発されるプログラミング言語が増えることで、学習や記憶しなければならないことも増え、ますます負担が大きくなるでしょう。
年齢を重ねることで体力や記憶力が低下し、そのような点がシステムエンジニアを続けることが困難だと感じる理由になります。
過労が常態化している企業が多いこと
厚生労働省が令和3年6月に発表した「令和2年度過労死等の労災補償状況」によれば、IT業界は過労死が多いとされる業界であることが明らかになっています。
そのため、労働環境が厳しいとされるブラック企業が多いというイメージが付いてしまっているのでしょう。
ただし、企業によって労働環境は異なり、すべてのIT企業がブラック企業であるわけではありません。
労働環境が厳しい企業も存在しますが、しっかりとした労働環境が整っている優良企業もたくさんあるため、一概にブラック企業が多いとは言い切れません。
理系出身でない場合、専門性が高く理解が難しいことがある
文系の方は、IT分野に関する知識が不足していることが多く、システムエンジニアになった後も苦労することが多いといわれています。
ただし、理系であってもIT関連の知識がない場合は、同様に厳しい状況が想像されます。
それゆえに、文系であろうと理系であろうと、システムエンジニアを目指す前にIT関連の知識を習得することが肝心であるといえます。
転職市場において競争が激しく、転職が困難なことがある
システムエンジニアは、需要が高く人材不足の状況であるため、転職をすることは一般的に容易だと言われています。
ただし、特に社内システムエンジニアへの転職は難易度が高いとされています。
その理由は、企業ごとに社内システムエンジニアの重要性が異なり、相応の知識と経験を持っていなければ、志望することが困難だからです。
だからこそ、社内システムエンジニアを目指す場合は、まずはしっかりとした勉強が欠かせません。
総じて、文系の人でも、理系の人でも、システムエンジニアになることは可能ですが、基本的なIT知識を身に付けることが大事ということを念頭に置いておくことが重要です。
システムエンジニア以外のIT業界でやめとけと言われる職種
システムエンジニアではないにせよ、IT業界には辞めるべき職種が存在しています。
以下の5つは、これからIT業界で働く人にとって避けた方がいいとされているものです。
事前に確認しておくことで後悔のない選択ができるでしょう。
- 社内SEに就職しない方が良い理由
- サーバーエンジニアになるのを避けるべき理由
- 未経験からのシステムエンジニアへの転職は慎重になるべき理由
- プログラマーという選択肢についても慎重に考えるべき理由
- IT業界全体を避けるべきとは限らないが注意が必要な理由
このような職種が挙げられる理由としては、将来性や働く環境、雇用状況などが懸念されています。
IT業界は日々進化し続ける分野ですが、その中で生き残るためには何を身につけるべきか、どのようなキャリアを築いていけばいいのかを常に考慮し、自身にとって最適な選択をすることが大切です。
以下は職種ごとにやめとけと言われる理由を表にまとめたものです。
分野 | 注意点・リスク |
---|---|
社内SE | ・想像と異なる業務内容に苦悩する可能性がある。 |
・社内調整やコミュニケーション能力が重要。 | |
サーバーエンジニア | ・24時間対応、休日出勤や夜間勤務が多い。 |
・突発的なシステム障害への対応が必要。 | |
・報酬が期待に応えられないことがある。 | |
未経験SE転職 | ・仕事についていくのが困難。 |
・独学での勉強が多く、挫折しやすい。 | |
・研修が不十分な企業も存在。 | |
プログラマー | ・体力・持続力が必要。 |
・「35歳定年説」により、キャリアが短命とされる。 | |
・技術営業や上流工程への転向者が多い。 | |
IT業界全体 | ・過労死が多いというデータが存在。 |
・労働環境は企業ごとに異なるが、注意が必要。 |
社内SEに就職しない方が良い理由
社内システムエンジニア(SE)の主な業務内容は、次のようなものが挙げられます。
- 企業内のITインフラ整備・管理
- システム開発の計画・運用
- 他部署の社員からのITに関するヘルプ対応
- パソコントラブルなどの解決支援
これらの例は一般的なものであり、企業ごとに業務内容は異なり、更に多岐に渡っている場合もあります。
社内SEは総合職としての役割が大きく、楽な仕事だと考えられがちですが、実際には社内調整やコミュニケーション能力が重要視される職種であるため、想像と異なる業務内容に苦悩することがあります。
サーバーエンジニアになるのを避けるべき理由
サーバーエンジニアの主要な業務は、サーバーシステムの設計・構築や運用・監視などです。
その性質上、24時間対応が一般的であり、休日出勤や夜間勤務も多く発生することが一般的です。
さらに、突発的なシステム障害への対応も求められるため、サーバーエンジニアは冷静さと迅速な問題解決力が不可欠です。
重要な役割を担いながらも、報酬が思ったほど高くないことがあるため、サーバーエンジニアとして働くことをお勧めしない意見も少なくありません。
未経験からのシステムエンジニアへの転職は慎重になるべき理由
未経験でシステムエンジニアを目指すことには、仕事についていくのが困難であるため、躊躇する人がいるのも無理はありません。
システムエンジニアは現在も人材不足が続いており、未経験者でも採用してくれる企業が少なくありません。
ただし、新人が未経験で入社した後に充実した研修を受けることができる企業は限られており、自ら独学で勉強していかなければなりません。
独学で学ぶ限界はあるため、途中で挫折しやすく、結果的に退職する人が多いことから、未経験でシステムエンジニアを目指すのはお勧めできないと言われます。
プログラマーという選択肢についても慎重に考えるべき理由
プログラマーもまた、システムエンジニアと同じく体力や持続力が求められ、常に勉強しなければいけない職種です。
そのため、現実問題として、「35歳定年説」という言葉が存在するほどプログラマーのキャリアが短命であるという認識が広まっています。
確かに、35歳を過ぎると技術営業や上流工程に転向する人も少なくありません。
このような背景から、長期的な視点でプログラマーを続けることが難しいとされるため、この道を選ぶ際には慎重になるべきでしょう。
IT業界全体を避けるべきとは限らないが注意が必要な理由
令和3年6月に公表された厚生労働省の「令和2年度過労死等の労災補償状況」によれば、IT業界は過労死が多いとされています。
ただし、企業ごとに労働環境は大きく異なるため、IT業界全体がブラック企業だとは言い切れません。
けれども、公的機関が発表したこのようなデータを鑑みると、IT業界に進む際には注意が必要であると言われる所以です。
「システムエンジニアなってやめとけばよかった」と後悔した3つの理由
システムエンジニアの職業に就いたものの、後悔してしまう人々がいることは珍しくありません。
システムエンジニアが後悔する理由は大きく分けて3つ存在し、それぞれ異なる理由から自分の選択を疑問視しています。
- システムエンジニアの寿命が短いという認識
- システムエンジニアになってもプログラミングを行わなかったこと
- 未経験からエンジニアに転職することがリスクが高いと感じたため
「システムエンジニアなってやめとけばよかった」と後悔した3つの理由を以下の表にまとめました。
理由 | 概要 |
---|---|
システムエンジニアの寿命 | 体力との勝負であり、年齢が上がるごとに仕事に対処が難しい。寿命が短いという認識のため、後悔する人も存在する。 |
プログラミングの機会 | SEとしてもプログラミングの機会がない場合がある。コードを書く仕事を望むなら、プログラマーのキャリアパスが適している可能性。 |
未経験からエンジニアへの転職のリスク | 企業が提供する研修が十分でない場合が多い。新卒では研修が受けられるが、中途採用の場合は自己学習が中心。サポートが不確かな状況が後悔の要因。 |
システムエンジニアの寿命が短いという認識
多くの人がシステムエンジニアの寿命が短いと考える理由について述べています。
システムエンジニアは常に体力と勝負をする仕事であるため、年齢が上がるごとに仕事に対処するのが難しくなっていきます。
このような理由から、システムエンジニアとして働くことに後悔する人がいることでしょう。
システムエンジニアになってもプログラミングを行わなかったこと
システムエンジニアになっても、プログラミングの機会が全くないという人もいます。
それは、システムエンジニアの職務内容が企業ごとに大きく異なるため、コードを書くことが求められない状況が生じることがあるからです。
プログラミングを主な仕事にしたいと考えている場合、システムエンジニアよりもプログラマーとしてのキャリアパスを目指すことが良い選択かもしれません。
未経験からエンジニアに転職することがリスクが高いと感じたため
システムエンジニアに未経験で飛び込むことは可能ですが、企業が提供する研修が十分でない場合が多いのが現実です。
新卒でシステムエンジニアになる場合、ある程度の研修が受けられることが多いですが、中途採用で未経験からエンジニアになる場合、自己学習がほとんどとなるでしょう。
このような企業からのサポートが不確かな状況も、システムエンジニアになって後悔する要因の一つとなります。
システムエンジニアに向いてない人の特徴
システムエンジニアとしての適性を持っていない人も一部いるかもしれません。
具体的には、次の4つの特徴を持つ人が該当するでしょう。
- 論理的思考能力に欠ける人
- 集中力が保てない人にとっての課題
- コミュニケーションスキルに課題のある人
- 柔軟性に欠け、状況に応じた対応が難しい人
以下はシステムエンジニアに向いてない人の特徴をまとめたの表です。
課題項目 | 概要 |
---|---|
論理的思考能力に欠ける人 | 論理的思考はSEの基本。欠けると作業が停滞や連携問題が生じる。 |
集中力が保てない人 | SEは高度な集中力が要求される。集中力不足は重大な事態を引き起こすリスク。 |
コミュニケーションスキルに課題 | SEはコミュニケーションが頻繁。コミュニケーション不足は業務遂行に支障をきたす。 |
柔軟性に欠ける人 | SEは臨機応変な対応が求められる。予測不能な問題が発生する職種のため、柔軟性が不足すると適性が低いと考えられる。 |
論理的思考能力に欠ける人
システムエンジニアは常に論理的思考が求められる職業であるため、このスキルが欠けていると仕事に支障をきたすことがあります。
システム全体を管理するだけでなく、バグが発生しないように設計するためにも、論理的な思考が重要となってきます。
そのため、論理的思考能力に欠ける人がシステムエンジニアを務めると、開発を担当するプログラマーや他のエンジニアとの連携がうまくいかず、作業が停滞することがあると言われています。
集中力が保てない人にとっての課題
システムエンジニアは、常に問題が発生していないかを監視する役割があり、高度な集中力が不可欠です。
仕事の性格上、一つのミスが大きな問題へと繋がる可能性が高いため、集中力を維持することが重要です。
もしも集中力が持続しない人がシステムエンジニアになると、適性に問題があるのかもしれません。
その結果、重大な事態が発生する可能性が増すことになります。
コミュニケーションスキルに課題のある人
システムエンジニアは、企業内のシステムを管理する役割があり、コミュニケーションが頻繁に必要とされる職種です。
個々の業務だけでなく、社内や部門間の連携が求められる仕事も多く、そのたびに人と接する機会が増えます。
その為、コミュニケーション能力が乏しい人にとっては、システムエンジニアの業務を円滑に遂行することが困難になるでしょう。
柔軟性に欠け、状況に応じた対応が難しい人
システムエンジニアは、予期せぬ問題が発生することもあり、臨機応変な対応ができる柔軟性が重要です。
日々の業務は同じことの繰り返しではなく、日ごとに変化し、異なるタスクが発生します。
また、問題がいつ発生するかは予測できません。
そのため、問題が発生するたびに、適切な対応策を迅速に見つけて遂行することが求められます。
このような不規則な事象が多く発生する職種であるため、柔軟性に欠ける人にはシステムエンジニアとしての適性が低いと言えるでしょう。
志望動機によってシステムエンジニアはやめとけと言われる内容
システムエンジニアのキャリアへの進出を考えている場合、以下の4つの志望動機は避けるべきです。
これらの理由では、将来の成功や長期的な成長を期待することは難しいでしょう。
- 単に「エンジニア」という肩書きがカッコ良く聞こえるから
- 仕事が簡単でリラックスした状態でできると思っているから
- 自己成長のためだけに、あまり深く考えずに飛び込むから
- 高額な給与が目当てで、仕事に対する情熱や興味が薄いから
単に「エンジニア」という肩書きがカッコ良く聞こえるから
多くの人が、「エンジニア」という言葉には何となく格好良さを感じるものですが、そんな理由だけでシステムエンジニアを目指すのはおすすめできません。
「エンジニア」は技術職の専門家を指す言葉であり、実際に非常に重要な職種です。
エンジニアが担当する仕事が順調に進まなければ、業務全体が滞ることもあり、そのような状況が発生しないように、責任感を持って働かなければなりません。
したがって、単純に「かっこいい」という理由だけでシステムエンジニアになることを目指すのは、自分自身が将来苦労することにもつながりかねません。
そのため、目指す理由を再検討することが賢明です。
仕事が簡単でリラックスした状態でできると思っているから
システムエンジニアはシステムを設計・構築するだけでなく、他部署と連携して運用を円滑に進める役割も担っており、決して楽な仕事ではありません。
企業やプロジェクトにもよりますが、開発業務を行いながらシステムエンジニアの役割も果たす人も多く、労働時間が長くなることが珍しくありません。
このような事情から、システムエンジニアは決して楽な仕事ではなく、それなりの負担が伴う職種であることを理解し、「楽そう」という理由で目指すのは避けましょう。
自己成長のためだけに、あまり深く考えずに飛び込むから
システムエンジニアのキャリアにおいて昇進や成功は、自分自身の頑張り次第です。
会社が自動的に成長をサポートしてくれるわけではなく、自分自身が積極的にスキルアップに努める必要があります。
「成長できそう」と考えるだけでは、会社の研修に期待しても、実際に自己成長に繋がるわけではありません。
高額な給与が目当てで、仕事に対する情熱や興味が薄いから
下請け企業に就職した場合、給料が低い可能性もあります。
システムエンジニアやIT業界においては、多重下請け構造を持つ企業が多く、下請け企業ほど、給料に見合わない仕事量が課せられる可能性が高くなります。
従って、「システムエンジニアは給料が高そう」という単純な判断で目指すのは、現実とは異なることがあるため注意が必要です。
「やめとけ」は嘘!システムエンジニアがおすすめなポイント
システムエンジニアは「やめとけ」と言われる職種ではありますが、実際には素晴らしい面も多く存在します。
システムエンジニアの良い点を具体的に説明すると、以下の4つが挙げられます。
- 全ての企業がブラック企業ではない
- 残業や休日出勤はコントロール可能
- IT業界はキャリアアップのチャンスが豊富
- 需要が常に高い
全ての企業がブラック企業ではない
システムエンジニアやIT業界にはブラック企業があることは事実ですが、働き方改革が進んでいる現在では、全ての企業がブラック企業というわけではなくなっています。
ブラック企業に就職しないためには、求人情報を見極めてブラック企業であるかどうかを判断する力が必要です。
ブラック企業の特徴としては、以下のようなケースが考えられます。
- 週休2日制ではない場合
- 絶えず求人広告が出ている状況
- 固定残業代が設定されているケース
このようなポイントに注意しながら求人情報をチェックすれば、より良い職場環境で働ける企業を見つけることができるでしょう。
残業や休日出勤はコントロール可能
労働環境が整っている企業の中には、休日出勤や残業をコントロールすることができる場合があります。
さらに、自分の働き方によっては、休日出勤せずとも問題なく勤務できるような状況を作り出すことができるのです。
近年、IT業界ではフレックスタイム制度を導入している企業が増加しており、
そのおかげで、自分の判断によって効率的な働き方を選択できるでしょう。
T業界はキャリアアップのチャンスが豊富
IT業界にはさまざまなキャリアパスが存在し、システムエンジニアとして継続的にキャリアを築いていくことができます。
例えば、システムエンジニアは以下のようなキャリアパスを目指すことができます。
- データサイエンティスト
- 社内SE
- セールスエンジニア
- 品質保証エンジニア
- プロジェクトマネージャー
さらに、Web業界への転職や、これらのポジションを経由することで、長期的に働くことが可能になるでしょう。
需要が常に高い
システムエンジニアは、業界全体で人材不足の状況が続いているため、求人の需要が高いと言われています。
このため、すでに需要が高い状況であり、今後もさらに高まることが予想されるのです。
AI技術の進展により、エンジニアの仕事が減っていくのではという懸念もありますが、メンテナンスや管理などは人間が担うべき役割です。
そのため、システムエンジニアのニーズがなくなることはないでしょう。
システムエンジニアはやめとけと言われないために必要な能力
現代の競争社会において、システムエンジニアとして成功するためには、次の4つの力を身につけることが非常に重要だと言われています。
- 論理的思考能力を持つこと
- 冷静な対応力を磨くこと
- 学ぶ意欲を強く抱くこと
- 自己成長に対する強い欲求を持つこと
論理的思考能力を持つこと
システムエンジニアとしてのキャリアを築く上で、論理的思考力は非常に重要な能力となります。
システムエンジニアは、システムを構築する際に、要素間のつながりや周囲の環境を考慮する必要があるためです。
論理的思考力を身につけることで、効率的に仕事を進めることができ、またチーム内のプログラマーたちも円滑に作業を行えます。
したがって、システムエンジニアになるには論理的思考力を磨くことが大切です。
冷静な対応力を磨くこと
システムエンジニアは、いつ何時問題が起こるか予測できない状況に対処する必要があります。
そのため、問題が発生した際に冷静な態度で対応することが必要とされます。
柔軟で迅速な問題解決力が求められるため、焦りや動揺せずに冷静に対応する力を身につけることが大切です。
企業活動において混乱を避けるためにも、冷静に問題解決に取り組むスキルを磨くことが望ましいです。
学ぶ意欲を強く抱くこと
システムエンジニアは、絶えず新しい知識を学ぶ必要があります。
プログラミング言語やトレンドに敏感であり、常に先端技術を追求しなければなりません。
そのため、自発的にさまざまな情報を学ぶ意欲を持つことが大切です。
自己成長に対する強い欲求を持つこと
システムエンジニアには、向上心が重要だとされています。
独学で勉強を続ける必要があり、さらには実力主義の文化が息づく環境が特徴的です。
このような職種においては、常に向上心を持ち続け、継続的な努力を重ねることが重要です。
そのため、向上心が旺盛な方はシステムエンジニアに向いているといえるでしょう。
システムエンジニアの魅力とメリット
システムエンジニアの方々には、様々な利点や魅力があります。以下では、その中でも特に注目すべき3つのポイントについてご紹介いたします。
- 平均年収が優れている
- IT業界はベンチャー企業が多く、風通しの良い環境がある
- 社内SEの需要が依然として高い
平均年収が優れている
2021年にdodaが発表した「平均年収ランキング(165職種別の平均年収/生涯賃金)【最新版】」によれば、システムエンジニアの平均年収は約456万円で、他の職種に比べて高いことが明らかになっています。
これは、IT業界のプロジェクト案件の報酬が高いため、各個人に対して支払われる報酬も高くなる傾向があるためだと考えられます。
ただし、大手企業であればこの水準に達するでしょうが、下請け企業の場合は必ずしも平均年収が高いとは限りません。
そのため、就職活動を進める際には求人情報を十分に理解し、入社を慎重に検討することが重要です。
IT業界はベンチャー企業が多く、風通しの良い環境がある
IT業界にはベンチャー企業が多数存在しており、その中には働きやすい会社もたくさんあります。
ベンチャー企業ではフレックス制度を導入しているケースが多く、自分のペースで仕事が進められることが魅力です。
そのため、ベンチャー企業に入社することで、自分がやりたい仕事を自由に追求できる可能性があります。
社内SEとしての需要が依然として高い
社内SEはIT企業だけでなく、他の業種の企業でも活躍することができます。
実際に、IT業界以外の企業では社内SEの役割が重要視され、やりがいも大きいと言われています。
社内SEは、企業内の情報システム部門を管理する職種であり、エンジニアのキャリアを持つ人々には非常に魅力的な職種です。
安定性と高い給与が魅力であるため、多くの人々がこの職種を希望しています。
システムエンジニアを目指すときの注意点
システムエンジニアになることを目指す際には、以下の3つのポイントに留意しながら取り組んでください。
- システムエンジニアになる動機を明らかにする
- 慎重に会社を選ぶこと
- 長期的な視点で考える
システムエンジニアになりたい動機を明らかにする
システムエンジニアとしてのキャリアを築く前に、その動機を明確にしましょう。
そして、転職活動や就職活動に取り組むようにしてください。
システムエンジニアという職種は、「エンジニア」という名前が付いていることから、「カッコイイ」と単純に考えがちですが、実際には大変厳しい仕事でもあります。
そのため、明確な目標や理由がなくても、就職することで「イメージと違う」と感じることがあり、不満が生じる可能性があります。
入社後も快適に働くためには、目標を具体的に設定し、それに基づいて行動することが重要です。
慎重に会社を選ぶこと
就職先の企業における労働環境や人間関係、さらに具体的なシステムエンジニアの業務内容を把握することが大変重要です。
そして、残業時間や給与など、自分の人生に大きく影響を与える要素に関しては、細かくチェックすることが必須となります。
システムエンジニアは、仕事時間が長い傾向があるため、労働量に見合った報酬が得られるのか、入社前に十分にリサーチすることが求められます。
長期的な視点で考える
長期的に続けられるかどうかを考慮した上で、システムエンジニアというキャリアを検討しましょう。
システムエンジニアは、35歳定年説が囁かれるほど、寿命の短い職種とされています。
そのため、明確なキャリアプランを立て、長期的な人生設計を考えることが欠かせません。
システムエンジニアになった後の人生も見据えることによって、学ぶ意欲や上昇志向が高まるため、未来を見据えた計画を立てる習慣を持つようにしましょう。
まとめ|システムエンジニアとして後悔しない道を選ぶために慎重な判断を
システムエンジニアは確かに労働時間が長く、体力が必要とされる職種です。
しかし、企業によっては自分自身が判断して仕事を進められるため、自由度が高い職種でもあります。
ただし、常に新しい知識が求められる職種であるため、向上心を持ち続ける必要があり、責任感の強い仕事です。
さらに、企業ごとにブラック企業の可能性もあるため、見極める力を身につけることが不可欠です。
システムエンジニアは、否定的な意見も多い職種ではありますが、職業としての魅力もあるものです。
自分に適しているかどうかを慎重に検討し、後悔のない選択を心がけてください。
おすすめエージェント | 支払いサイト | おすすめの人/特徴 | 案件のジャンル | マージン率 | 公式サイト (全て完全無料) |
---|---|---|---|---|---|
レバテックフリーランス | \業界催促/ 15日 | ①業界トップクラスの案件数 ②登録者数10万人超えのNo.1エージェント ③大企業案件が豊富だから単価が高い | エンジニア、マーケター、高スキルのライター | およそ10%〜20% | 公式サイトはこちら https://freelance.levtech.jp/ 案件数:約40,000 |
ITプロパートナーズ | 35日 | ①週2日から働ける副業案件が豊富 ②2022年の支持率No.1 ③エンド直だから高単価が多数 | エンジニア、マーケター | 非公開 | 公式サイトはこちら https://itpropartners.com/ 案件数:約5,100 |
レバテッククリエイター | 15日 | ①業界トップクラスの高単価案件保有 ②高スキルお持ちの方はさらに高待遇 ③最短2日で稼働できる | Webデザイナー、クリエイター、動画編集or制作 | およそ10%〜20% | 公式サイトはこちら https://creator.levtech.jp/ 案件数:約40,000 |