フリーランス(個人事業主)と在宅ワークの違いとは?

監修者

WEBBOX合同会社

CEO

江波戸純希

江波戸純希は日本で海外就職の転職支援をサポート実績のある人物で、外国語大学の神田外語大学の出身。フリーランス経験をもとにフリーランスマッチングサイト「WEBLANCE(ウェブランス)」も開発。WEBBOX合同会社の代表・CEOでもあるが、フリーランスとしても活躍中。大手メディア「mybest」などで記事の監修も担当。厳選な審査の上、プロの専門家が掲載される「マイベストプロ」にも紹介。また、フリーランスと企業のマッチング支援も行っているため、職業紹介責任者講習の資格も保持している。その資格証拠はこちら

フリーランスと在宅ワークの違いは何か?

在宅ワークをする上で、どのような人がその働き方に適しているのか?

クラウドソーシングとアルバイトの選択は、どの基準で決めるべきか?

このような課題に直面している方も多いのではないでしょうか?

本記事では、フリーランスと在宅ワークの違いについて詳しく説明し、それぞれの働き方に対するメリットやデメリットを解説していきます。

記事の最後まで読んでいただくことで、フリーランスと在宅ワークの違いを完全に把握し、自分に適した働き方を選択できるようになることでしょう。

監修者
さらに、在宅ワークを始めるための具体的な方法も紹介していますので、新たなキャリアのスタートに是非参考にしてみてください。

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フリーランスと在宅ワークが異なるポイントは「雇用関係」

フリーランスと在宅ワークが異なるポイントは「雇用関係」

フリーランスと在宅ワークの違いを一言で表現すれば、それは労働契約の形態です。

フリーランスと在宅ワークがそれぞれ抱える特徴は以下の通りです。

  1. フリーランスとは、個々のプロジェクトを自身で受け持つこと
  2. 在宅ワークとは、自分の住まいで職務を遂行する就労スタイル

フリーランスとは、個々のプロジェクトを自身で受け持つこと

フリーランスは、企業や組織に所属せず、個別に取引先から仕事を受注して行う働き方です。

個人として、企業や組織から依頼される業務を請け負います。

フリーランスは雇用されるのではなく、業務委託契約を結んだり、納品物1件に対する報酬を受け取る形が一般的です。

取引先の企業に出向くことや、クライアントから指定された場所で働くこともありますが、必ずしも在宅ワークではない場合があります。

フリーランスは給与の形で報酬を受け取らないため、個人事業主として登録していなくても年間20万円以上の所得がある場合は確定申告が必要です。

在宅ワークとは、自分の住まいで職務を遂行する就労スタイル

一方、在宅ワークとは自宅で業務を行う働き方を指します。

職場が自宅であれば、在宅ワークになりますが、その雇用形態は正社員であってもアルバイトであっても問題ありません。

在宅ワークと似た言葉に「テレワーク/リモートワーク」がありますが、これらは必ずしも在宅に限定されず、カフェ・レンタルオフィス・ホテルなど会社から離れた場所で働くこと全般を含む意味合いを持ちます。

在宅ワークで働いていても、特定の企業と雇用契約を結んでいればフリーランスではないという点に注意が必要です。

フリーランスと在宅ワークはメリットもデメリットも違いが多い

フリーランスと在宅ワークはメリットもデメリットも違いが多い

契約形態が異なるフリーランスと在宅ワークは、それぞれのメリット・デメリットについても大きな違いがあります。

それぞれの違いについては、以下の4つのポイントから詳しく説明していきましょう。

  1. フリーランスは仕事の選択の自由がある
  2. フリーランスは収入が不安定
  3. 在宅ワークは正規雇用者でも実施可能
  4. 在宅ワークは労働時間は規定されることが多い

フリーランスは仕事の選択の自由がある

フリーランスとして働くことには、自分が望む仕事やプロジェクトを選ぶ自由があります。

仕事の最初から特定の職種や分野に絞って案件を探すことができ、望まない内容の仕事に迫られることも少ないです。

もし取引先から、本来の契約範囲外のタスクが依頼された場合でも、フリーランスであれば遠慮なく断ることができます。

ただし、柔軟性が求められるケースもあるため、予期しないタスクでもできる限り受け入れる姿勢が重要であることに注意が必要です。

フリーランスは収入が不安定

フリーランスの働き方の大きなデメリットの1つは、安定感のない収入です。

業務委託契約を締結していても、クライアントが仕事を発注できない状況になることがあります。

自分で新たなクライアントを開拓しても、常に継続的に仕事が得られる保証はありません。

仕事がない時期は、実質的に無職と変わらない状況となるため、フリーランスの最大のデメリットと言えるでしょう。

以上のように、フリーランスの働き方には、仕事選択の自由というメリットがある一方で、収入の不安定さというデメリットも存在します。

フリーランスとして働く上で、この点を理解し、適切な対策を講じることが重要です。

在宅ワークは正規雇用者でも実施可能

在宅勤務の利点は、正社員であろうと契約社員であろうと、職種によっては在宅で勤務ができるという点です。

会社員であるからといって在宅勤務が難しいと諦める必要はありません。

企業が在宅勤務を承認すれば、フリーランスではなくても在宅で働くことができます。

出社勤務と在宅勤務の切り替えが困難なのは派遣社員だけであり、労働者派遣法に基づいて就業場所が定められているためです。

在宅ワークは労働時間は規定されることが多い

会社に雇われている場合、在宅勤務でも労働時間が規定されることが一般的です。

自宅が職場になるだけで、タイムスケジュールは通常の出社勤務と同様です。

職種によっては、オンライン会議などを行うこともあるでしょう。

さらに、労働時間の制約がないとしても、日中の働く時間を要求されることが多い在宅勤務の仕事も存在します。

在宅でフリーランスと隙間バイトをする場合、どちらがおすすめか?

在宅でフリーランスと隙間バイトをする場合、どちらがおすすめか?

在宅で働く仕事を選ぶ際に、「フリーランスと隙間バイトのどちらが良いのか?」と迷っている方も少なくないでしょう。

個人の適性はありますが、フリーランスと隙間バイトの特徴は主に以下の4つに分類できます。

  1. 在宅バイトはシンプルなタスクが一般的
  2. アルバイトの報酬には確定申告が不要
  3. フリーランスでは技術力が求められることが多い
  4. 一部では業務委託の形でシンプルなタスクも提供されている

在宅バイトはシンプルなタスクが一般的

在宅でできるアルバイトには、簡単なタスクやパソコンが不要な仕事がたくさんあるという特性があります。

一般的な在宅バイトの仕事は、以下のようなものが挙げられます。

  1. 在宅テレアポイントメント
  2. シール貼り
  3. 部品の組み立て作業
  4. 採点作業

ただし、在宅バイトの場合、応募から採用まで全てオンラインで行われるわけではないことに注意してください。

特に、内職系のバイトでは依頼された品物の受け渡し等で出社が必要なケースもあることがあります。

アルバイトの報酬には確定申告が不要

在宅であっても、アルバイトは企業に所属する形で働くため、報酬は給与所得となります。

つまり、個人で確定申告を行う必要はありません

在宅で働きたいけれど確定申告が面倒だと感じる方は、在宅バイトで収入を得ることを検討してください。

フリーランスでは技術力が求められることが多い

フリーランスとして働く場合、職種によっては高い技術力が必要とされることが多いです。

これは、企業がスキルの高いフリーランスと契約したいと考えるからです。

技術力が不十分で経験も浅いフリーランスの場合、仕事の契約を獲得するのが難しい状況に陥る可能性があります。

一部では業務委託の形でシンプルなタスクも提供されている

在宅バイトだけでなく、業務委託としてシンプルなタスクを募集する企業も存在します。

報酬単価は必ずしも高くはないですが、パソコンを使いこなせば仕事が見つかるでしょう。

業務委託でのシンプルなタスクには、以下のような案件が主にあります。

  1. eBayなどのオンラインショップでの商品登録作業
  2. データ入力作業
  3. データ収集作業

これらのタスクは、1件あたりの報酬が決まっています。

作業量を増やすことで収入を増やすことができるため、計画的に収入を得ることが可能です。

短時間の在宅ワークで1日1時間や1日3時間でどれくらい稼げるのか?

短時間の在宅ワークで1日1時間や1日3時間でどれくらい稼げるのか?

1日1時間や1日3時間の短時間で在宅ワークに取り組む場合、稼げる金額はシンプルなタスクかスキルが求められる案件かによって変わります。

  1. 収入の見込める金額①単純作業の場合:約5万円
  2. 収入の見込める金額②IT分野など技術力が重要な場合

収入の見込める金額①単純作業の場合:約5万円

単純作業とは、あらかじめ工程が決められているタスクで、在宅勤務で1~3時間の労働により、1ヶ月に5万円程度の収入が見込めることが一般的です。

このような仕事では、マニュアル通りの作業が求められ、スピードが重要なスキルとなります。

作業に慣れて効率が上がれば、より多くの成果物を作成でき、結果的に収入が増加する可能性もあります。

収入の見込める金額②IT分野など技術力が重要な場合

専門的なスキルが求められる仕事では、案件によって報酬額が異なるため、あらかじめ作業時間から収入を算出することは困難です。

しかし、高度な技術力や豊富な経験を持つ在宅ワーカーであれば、短時間でも高額な報酬が得られることが期待できます

一方で、初心者が在宅勤務で働く場合は、単純作業の方が収入の安定性があるでしょう。

フリーランスに適している人と在宅ワークのアルバイトに向いている人の違いとは?

フリーランスに適している人と在宅ワークのアルバイトに向いている人の違いとは?

フリーランスと在宅ワークのアルバイトでは、それぞれの特性やメリット・デメリットが大きく異なります。

そのため、自分に適した働き方を選ぶことが重要です。

以下では、フリーランスと在宅ワークのアルバイトに向いている人の違いや、それぞれの適性を分析しています。

  1. フリーランスに向いている人①時間の使い方をコントロールしたい人
  2. フリーランスに向いている人②専門技術を発揮したい人
  3. 在宅ワークのアルバイトが推奨される人①お金が至急必要な人
  4. 在宅ワークのアルバイトが推奨される人②確定申告等の手続きが煩わしいと感じる人

フリーランスに向いている人①時間の使い方をコントロールしたい人

1日の時間を独自にコントロールし、自分のリズムでタスクに取り組みたい方にはフリーランスがぴったりです。

その理由は、フリーランスでは成果に対して報酬が支払われるのが一般的なため、どの時間帯に仕事をするかは自由だからです。

ただし注意が必要なのは、業務委託契約であっても時給制の場合もあるため、取引先との連絡の取りやすい昼間の働き方になることもあるでしょう。

フリーランスに向いている人②専門技術を発揮したい人

高い専門技術や経験を活用したいのであれば、フリーランスへの挑戦がおすすめです。

従業員として勤めるよりも、特定の職種ではより高い収入を得ることができる可能性があるからです。

高収入が期待できる職種には、主に以下のようなものがあります。

  1. プログラマー
  2. Webデザイナー
  3. オンラインライター
  4. ビデオ編集者

技術力と実績が高いほど、良好な条件の契約が獲得しやすくなります。

案件によってはオフィスでの勤務が必要な場合もあるため、リモートワークを希望する方は、プロジェクトの詳細を前もって確認することが重要です。

在宅ワークのアルバイトが推奨される人①お金が至急必要な人

在宅ワークのアルバイトは、できる限り速やかにお金が必要な人に適しています

簡単な作業が中心のバイトは採用される確率が高く、即日での勤務が可能な場合も存在します。

締め切りや給与の支払い日次第ですが、仕事をスタートさせておおよそ1~2ヶ月後には給与が振り込まれることが一般的です。

作業時間を増やすことで自ずと収入もアップするため、目標金額が設定されている人にも適しているでしょう。

在宅ワークのアルバイトが推奨される人②確定申告等の手続きが煩わしいと感じる人

確定申告等の手続きが面倒だと思う人には、フリーランスよりも在宅アルバイトがおすすめです。

アルバイトの場合、確定申告を個人で行う必要はありません

ただし、次のような状況で確定申告が必要となるケースがあります(いずれも年収が103万円を超える場合)。

  1. 企業が年末調整を実施していない
  2. 12月31日以前にアルバイトを退職した
  3. 2つ以上のアルバイトを掛け持ちしている

これらに該当するアルバイトを行っている人は、確定申告が不要という利点が得られないため注意が必要です。

フリーランスや在宅ワークで独りで業務をこなすのが適している人の特性

フリーランスや在宅ワークで独りで業務をこなすのが適している人の特性

フリーランスまたは在宅ワークが向いている人の特性として、以下の4つが挙げられます。

  1. 独立した自己管理能力と自己研鑽の習慣
  2. 独りで過ごすことを好むかつ楽しむ
  3. 物事を自分で判断し決断できる能力
  4. ストレス発散方法が不可欠である

独立した自己管理能力と自己研鑽の習慣

自己管理能力が高い方は、一人での仕事が適していると言えます。

自己管理能力が高いということは、自分で決めたスケジュールに従ってタスクをこなし、作業の進捗を把握する能力が高いということです。

その上で、自己研鑽を怠らない姿勢が重要であり、環境や業界の変化に対応するために、日々新しい知識や技術を習得し続けることが求められます。

独りで過ごすことを好むかつ楽しむ

一人で過ごすことが好きで、気楽に感じる方は、フリーランスや在宅ワークに適性があるでしょう。

自宅で働くことで、オフィスでの会話やランチの付き合いがなくなり、集中して仕事に打ち込むことができます。

その結果、効率的に仕事をこなせるだけでなく、職場での付き合いがなくなるため、自分のプライベートな時間を大切にすることができます。

物事を自分で判断し決断できる能力

フリーランスや在宅ワークには、自己判断能力が重要となります。

自らの意思で疑問や迷いを解決し、スムーズに仕事を進めることが求められます。

指示を待つことが習慣になっている方にとっては、一人で仕事を進めることが難しいかもしれません。

そのため、契約前に疑問点に対して相談できる窓口があるかどうかを確認し、安心して仕事に取り組むことが大切です。

ストレス発散方法が不可欠である

フリーランスや在宅ワークに成功している人々には、自分ひとりでストレスを効果的に発散できる手段を習得しているという共通の特徴が見受けられます。

フリーランスや在宅ワークにおいて、ストレス発散方法として役立つものには、例えば次のようなものが挙げられます。

  1. ビデオ・オン・デマンドで映画を楽しむ
  2. ひとりでカラオケを楽しむ
  3. ひとり居酒屋を訪れる
  4. フィットネスクラブやプールで運動する
  5. ソーシャル・ネットワーキング・サービスやオンラインゲームを楽しむ

フリーランスや在宅ワークを目指す際は、ストレスを適切なタイミングで発散する能力が重要です。

もし普段から友達や知人と外出したり会話を楽しむことでストレスを解消しているのであれば、ひとりでできるストレス発散方法を見つけることも必要となるでしょう。

フリーランスエンジニア向けのおすすめエージェント

フリーランスエージェントは無料で利用でき、1社だけでなく複数のエージェントに登録が可能です。

複数登録により、多くの案件を見つけ、自分に適した仕事を探すメリットがあり、一般的には2社以上の登録が理想的とされています。

まとめ|フリーランスも在宅ワークもひとりで仕事がこなせる!自分に適した働き方を見つけよう

フリーランスと在宅ワークには多くの相違点がありますが、基本的に一人で仕事を遂行する点においては共通しています

もし企業や組織の制約を受けずに自由な働き方を望んでいるなら、フリーランスを検討してみるのも良い選択です。

専門技術は持ち合わせていないが在宅ワークに興味があるという人は、在宅勤務が可能な求人情報を探してみると良いでしょう。

今の時代はフリーランスであっても正社員であってもアルバイトであっても在宅ワークが許容される状況にあります。

自分に最適な働き方を選択し、自宅を職場にして仕事に取り組んでみましょう!