ノマドワーカーになるには?おすすめの職種も解説

監修者

WEBBOX合同会社

CEO

江波戸純希

江波戸純希は日本で海外就職の転職支援をサポート実績のある人物で、外国語大学の神田外語大学の出身。フリーランス経験をもとにフリーランスマッチングサイト「WEBLANCE(ウェブランス)」も開発。WEBBOX合同会社の代表・CEOでもあるが、フリーランスとしても活躍中。大手メディア「mybest」などで記事の監修も担当。厳選な審査の上、プロの専門家が掲載される「マイベストプロ」にも紹介。また、フリーランスと企業のマッチング支援も行っているため、職業紹介責任者講習の資格も保持している。その資格証拠はこちら

「初心者がノマドワーカーになるには、どうすればいい?」

「ノマドワーカーにおすすめの職種が知りたい」

この記事では、初心者向けにノマドワーカーの基本についてご紹介します。

最後まで読むことで、ノマドワーカーのなり方や自宅でできる仕事(職種)、必要な道具・仕事環境、仕事探しにおすすめのサイトについて学べるでしょう。

また、女性におすすめの在宅ワークやノマドワーカーの末路、海外で活動する方法についても解説しています。

このほか「事務職で稼げるか」「仕事ができないノマドワーカーはうざいと思われるか」などの質問にも回答しているので、参考にしてみてください。


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ノマドワーカーとは?何してることを言う?

ノマドワーカーの実態と平均年収についてご紹介します。

  1. ノマドワーカーの現実(実態)
  2. ノマドワーカーの平均年収

ノマドワーカーの現実(実態)

ノマドワーカーとは固定のオフィスを持たず、カフェ・コワーキングスペース・海外などさまざまな場所で仕事をする人のことです。

SNSやブログなどでの華やかな生活の投稿が目立つこともあり、自由で楽しい生活をしているというイメージがあるでしょう。

しかし、ノマドワーカーの多くは、安定した収入を確保するために緻密な営業活動や本職のスキルアップに四苦八苦しているのが現実です。

また、自由な働き方ができる反面生活リズムが崩れやすく、健康やスケジュール管理に苦慮している人も少なくありません。

華やかな表舞台の裏側で高い責任能力が求められていることが、ノマドワーカーの現実なのです。

ノマドワーカーの平均年収

ノマドワーカーの平均年収は、習得スキル・実務経験・即戦力によって異なります。

フリーランス協会の「フリーランス白書2022」では、フリーランサー全体の平均年収が317万円と発表されました。

※ノマドワーカーもフリーランスに含める

IT開発・Webデザイン・ライティングなど専門性が高い職業ほど高収入になる傾向があり、年収1000万円以上を稼ぐノマドワーカーも一定数存在します。

ノマドワーカーになるには?初心者からはじめる5ステップ

初心者がノマドワーカーになるための手順を5つにわけて解説します。

  1. ノマドワーカーになる目的・目標を考える
  2. ノマドワーカーとして働くための職業を選ぶ
  3. 必要な専門スキルを身につける
  4. 副業・スモールビジネスからはじめる
  5. ノマドワーカーとして独立する

①ノマドワーカーになる目的・目標を考える

ノマドワーカーを目指すなら、はじめに自分が理想とする目的・目標を明確にしましょう。

なぜノマドワーカーになりたいのか、どのようなライフスタイルを実現したいのか具体的に考えてみてください。

目的と目標が明確になると行動の計画を立てやすくなり、挫折しにくくなります。

例えば月に1度はワーケーションをする、海外に渡航して新しい文化を体験するなど、理想の暮らしぶりをイメージするとよいでしょう。

目的・目標が定まったら常に意識できるよう、自分が求めるものの画像を目につくところに集めておくとモチベーション維持につながります。

②ノマドワーカーとして働くための職業を選ぶ

次にノマドワーカーとして働くための職業を選びましょう。

多くの職種がリモートワークに対応しており、オンラインで仕事をすることが可能です。

プログラマー・デザイナー・ライター・オンラインコンサルタントなど、幅広い選択肢があります。

自分の実務経験・スキル・保有資格を活かせる職業を選ぶと成功しやすいでしょう。

③必要な専門スキルを身につける

職業を選んだら知識・技術を深堀して専門性を磨いていきます。

専門性をあげることで競合と差別化できるようになり、高単価の仕事を受注しやすくなるからです。

例えばライター業の場合、取材やセールスライティングができるようになると1件あたり3万円~10万円の収入になります。

選んだ職業のスキルアップには、動画教材・マンツーマンレッスン・書籍の活用がおすすめです。

このほか、実際に仕事を受注して稼ぎながらクライアントから指導を受けられるケースもあります。

④副業・スモールビジネスからはじめる

ノマドワーカーになるために、最初は副業やスモールビジネスからスタートすることをおすすめします。

安定した収入源を持ちながら、ノマドワーカーとしての経験を着実に積めるからです。

例えば専業ライターとして独立を目指すと仮定しましょう。

月に5本〜10本のコンテンツライティングをこなしていくことで、文章力だけでなくマーケティングスキルも習得できるようになります。

ただ、欲張って仕事量を増やしすぎると本業や生活に支障をきたすため注意が必要です。

副業・サイドビジネスは、体や私生活への影響を考慮して無理のない程度に進めていきましょう。

⑤ノマドワーカーとして独立する

副業・サイドビジネスでまとまった収入を稼げるようになったら、独立に向けて準備を進めましょう。

資金調達や確定申告など、独立には細々とした準備が必要です。

独立後に慌てることがないよう、会社員のうちに前倒しして準備を進めておきましょう。

また、ビジネスに必要なツールやソフトウェアを使いこなし、基本的な機能をマスターしておくことも大切です。

ノマドワーカーになるにおすすめの職種7選

ノマドワーカーにおすすめの職種は以下の7つです。

  1. エンジニア・プログラマー
  2. マーケター
  3. Webデザイナー
  4. Webライター
  5. 動画クリエイター
  6. コンサルタント
  7. 通訳・翻訳家

エンジニア・プログラマー

ITエンジニア・プログラマーは、個人事業主に最もおすすめの職種です。

なぜなら、IT業界は需要が高いにもかかわらず長年人材確保に苦戦しているからです。

大手クラウドソーシングやフリーランスエージェントでもIT技術者向けのサービスが数多く存在します。

専門性が求められるIT業界では、職種も豊富なうえ高収入を目指せるため、Web制作の経験がある人はぜひ挑戦してみてください。

ITエンジニア・プログラマーの職種

職種特徴
フロントエンドエンジニアWebアプリケーション・サイトのユーザーインターフェースを開発するエンジニア。HTML・CSS・JavaScriptなどを駆使してユーザーの目に映る外的要素の設計と実装をおこなう。
バックエンドエンジニアPythonなどを駆使してサーバ構築とサーバサイドプログラムの開発を担うエンジニア。担当業務が幅広いため、Web制作全般の知識とスキルが求められる。
フルスタックエンジニア複数のWeb開発をマルチにおこなうエンジニア。開発業務の組み合わせに決まりはない。例えばフロントエンドとバックエンド、Webサイトとアプリ開発などがある。
データベースエンジニアデータベースの設計・構築・運用・保守などをおこなうエンジニア。SQLを駆使してデータの取得・更新・クエリの最適化などを担当する。
モバイルアプリエンジニアスマートフォンやタブレット向けのアプリを開発するエンジニア。iOS・Androidプラットフォームでの開発経験が必要。
ゲーム開発エンジニアスマホ・タブレット・パソコン用のゲームアプリを開発するエンジニア。グラフィックスやゲームプレイの実装など幅広いスキルが求められる。

マーケター

マーケターとは、企業や商品の魅力を伝え、集客につなげる職業のことです。

広告戦略の立案、SNSやウェブサイトを使ったプロモーション、イベントの企画・運営など、仕事内容は多岐にわたります。

マーケターは、市場動向の把握・効果的なマーケティング戦略を立てる能力が求められ、分析力が強く創造性が豊かな人は重宝されるでしょう。

特定商品やサービスを訴求するアフィリエイトなど、個人でもマーケターとして活躍できるビジネスシーンは多々あります。

マーケターの仕事内容

仕事内容特徴
市場調査市場のトレンドや競合状況の分析をおこなう。ターゲットオーディエンスを理解し、消費者のニーズや行動を分析する。
戦略立案マーケティング戦略、キャンペーンの企画・立案、ブランディング戦略の策定などをおこなう。
広告運用オンライン広告(Google Ads・ Facebook Adsなど)の設定や運用、広告パフォーマンスのモニタリングと最適化などをおこなう。
コンテンツマーケティングWebコンテンツの企画・制作、WebサイトやSNSでのコンテンツ配信、コンテンツのパフォーマンス分析などをおこなう。
SNSマーケティングSNSを活用してキャンペーンの企画や実施をおこなう。
イベントマーケティングイベントやセミナーの企画・運営、参加者募集やプロモーション活動の実施、イベントの効果測定と分析などをおこなう。
データ分析・レポーティングマーケティング活動の効果測定と分析、
KPI(重要業績評価指標)の設定とモニタリングなどをおこなう。

Webデザイナー

Webデザイナーとは、Webサイト(ホームページ)をデザイン・編集する職業のことです。

在宅ワークが可能なうえ利益率も高く、自営業でも成功しやすいのがメリットです。

WebデザイナーはWebサイトの視覚的なデザインに限らず、オンラインで機能させるためのコーディングを兼務することもあります。

Webデザイナーの仕事内容

仕事内容特徴
ヒアリング・競合サイトのリサーチどのようなWebサイトを作成するか、クライアントと打ち合わせをおこなう。他社と差別化するため、競合サイトをリサーチする。
サイトデザインIllustratorやPhotoshopを使用し、Webサイトのレイアウトやビジュアルのデザインをおこなう。Webサイトに使用するアイコン・バナー・画像素材も並行して作成する。
コーディング・プログラミングデザインツールで作成したサイトデザインをオンラインで機能させるためにコーディング・プログラミングをおこなう。

Webライター

Webライター・セールスライターは、オンラインコンテンツの制作に携わる仕事です。

Webライターは、読者に役立つ情報をわかりやすく伝える記事を執筆します。

一方、セールスライターは、商品やサービスの魅力を伝え、読者に購入を促す文章を書くのが役目です。

どちらも特定ジャンルの専門知識・文章力・訴求力が求められる仕事で、個人で稼ぐには中・上級者並みのスキルが求められます。

しかし、ライター業はリモートワークが可能なため、まとまった収入が稼げるようになると時間・場所を問わず自由な働き方が実現します。

特に育児や介護など家庭の事情でフルタイム出勤が難しい人や、会社勤めに抵抗のある人には適した職業でしょう。

Webライターの仕事内容

仕事内容特徴
Webコンテンツの執筆オンラインメディア・コーポレートサイト、ブログなどで起用される記事を執筆する。
SEOライティングSEO(検索エンジン最適化)を意識して読者に役立つ情報を量産する。クライアントの要望に基づいたテーマやキーワードを用いて執筆することもある。

セールスライターの仕事内容

仕事内容特徴
LP(ランディングページ)の作成商品やサービスの販売促進を目的とした広告文やLPを作成する。
セールスコピーの作成読者の興味や注意を引き、購買意欲をかき立てる文章を作成する。
マーケティング戦略やセールスファネルを理解し、購買につなげるセールスコピーを作成する。
※セールスファネル=顧客に自社サービスを知ってもらい、成約・購入までつなげるプロセスのこと
コンバージョン率の分析A/Bテストやデータ分析を用いて、コンバージョン率を高める対策をおこなう。

動画クリエイター

動画クリエイターも需要が高く、自営業におすすめの職業です。

近年は文章よりも動画の人気が集中しているため、YouTubeや企業広告プロモーション作成ができる動画クリエイターが求められるようになりました。

動画の需要は今後も続くと予想されるため、まずは副業やサイドビジネスから動画編集の仕事をはじめてみてもよいでしょう。

動画クリエイターの仕事内容と特徴

仕事内容特徴
YouTuber向けの動画制作YouTuberが撮影した動画素材を編集し、魅力的な番組に仕上げる。YouTuberからの依頼で動画撮影を兼務することもある。
企業向けプロモーション動画の作成新製品やサービスを拡散するためのプロモーション動画を作成する。
イベント動画の撮影・編集結婚式・入学式・卒業式などのイベント動画の撮影・編集をおこなう。
採用動画の作成企業向けに人材募集の動画を作成する。

コンサルタント

ビジネスマーケティングや管理職などの経験がある人は、コンサル業がおすすめです。

コンサル系のスキル提供は連日稼働する必要がなく、週末のみ・週2日のみと時間を限定して働けます。

また、1件あたりのコンサル料も10,000円〜100,000円前後と高額なため、少ない稼働時間でまとまった収入を稼げるのも魅力です。

コンサルティングの一例

案件特徴
起業コンサルティングサービス開発・資金調達・起業戦略などビジネスに関する悩み相談・サポートをおこなう。
経理・財務・税務の相談法人・個人向けの確定申告や税金問題、記帳代行などの相談・アドバイスをおこなう。
事業計画の作成・サポート事業計画書や補助金申請書の作成など事業にまつわる煩雑な手続きのサポートをおこなう。

通訳・翻訳家

通訳・翻訳とは、語学力を活かして国際的なビジネスに参加できる職種です。

外国語スキルを活かせる職場には、役場・英会話教室・グローバル企業・教育機関(通訳・翻訳の養成スクール)などがあげられます。

このほか、英会話サロンや家庭教師など、会社員から独立して働くことも可能です。

留学経験のある人や外国語スキルを活かしたい人は、ぜひ通訳・翻訳家への方向性を検討してみてください。

通訳・翻訳の仕事に就くメリット

  • 英語・韓国語・フランス語・ドイツ語などの外国スキルを有効活用できる
  • グローバル企業や外国人と接する機会が多く、国際的な視野を広げられる
  • オンライン業務が可能なため、在宅で仕事ができる

通訳・翻訳の仕事内容

仕事内容特徴
通訳言語が異なる人同士の会話を正確に伝える。同時通訳の場合は、集中力とスピーディな言葉の変換が求められる。
ビジネス通訳ビジネスシーンで活用される通訳。ビジネス用語の知識が求められる。
文書翻訳文書や資料を日本語または他言語に翻訳する。高度な語学力と専門知識が求められる。
翻訳チェック翻訳の品質を確保するために校正作業をおこなう。細かい注意力と語学力が求められる。

ノマドワーカーに必要な道具・作業環境

ノマドワーカーに必要な道具・作業環境は以下の6つです。

  1. パソコン
  2. インターネット環境
  3. ITツール
  4. 疲れにくい机・イス
  5. ヘッドセット・イヤフォン
  6. バックアップ用の保存媒体

パソコン

ノマドワーカーにとってパソコンは最も重要な商売道具のひとつです。

職業や業務の難易度によってパソコンを選ぶ基準が異なるため、下表を参考にしてください。

要素クリエイティブ職(エンジニア・デザイナー・動画クリエイター)文字入力中心の職種(Webライターなど)
CPUM1またはM2、Intel i7またはi9、Ryzen 7または9低スペックでも可
RAM16GB以上低スペックでも可
ストレージ256GB以上(動画クリエイターは1TB以上が理想)低スペックでも可
ディスプレイフルHD以上低スペックでも可
ポータビリティ軽量で持ち運びに便利なMacBook ProなどがおすすめChromebookなど軽量で持ち運びに便利な端末がおすすめ

上記の表は、ノマドワーカーの職種に応じた推奨されるコンピューターのスペックや端末の種類をまとめています。クリエイティブな職種では高スペックなCPU、RAM、ストレージを備えたデバイスが必要とされており、文字入力が中心の職種ではこれより低スペックの端末でも対応可能です。また、ポータビリティの観点から、両職種ともに軽量で持ち運びやすい端末が推奨されています。

インターネット環境

自宅や外出先で仕事をする際に必要になるのがインターネット環境です。

快適で安全に作業を進めるには処理速度やセキュリティを重視すべきですが、品質を求めすぎるとランニングコストが高くなってしまいます。

特に自宅と外出先と分けてインターネットサービスを契約する場合は、ある程度品質を保持しつつ、できるだけ支出を抑える工夫をしてみましょう。

例えば、Wi-Fi環境が整っていない外出先で仕事をする際は、スマートフォンのテザリングよりもポケットWi-Fiを使用すると通信費が安くなります。

ネット環境の品質を保ちながら通信費を抑えるポイント

  • 外出先ではテザリングではなくポケットWi-Fiを使用する
  • ポケットWi-Fiを契約する際は月額費用を3,000円~4,000円程度に抑える

また外出で公共のWi-Fiを使用する際は、暗号化していないアクセスポイントは使用しないようにしましょう。

Wi-Fiの表示画面にカギのアイコンがついていないアクセスポイントは、セキュリティ対策がされておらず危険です。

安全性を維持するため「WPA」と表記されたWi-Fiスポットを選ぶようにしてください。

ITツール

クライアントとの連絡やタスク管理に使える便利なITツールがあります。

Googleが提供するソフト・Zoom・ChatWorkなどメジャーなツールは、基本的な機能が使えるよう練習しておきましょう。

なお、一部のITツールは有料になります。予算オーバーにならないよう注意してください。

ITツールのカテゴリ代表例
プロジェクト管理ツールGoogleカレンダー、Trello、Asana、ClickUp
コミュニケーションツールChatWork、Slack、Microsoft Teams、Zoom
オフィスツールGoogleドキュメント、Googleスライド、Googleスプレッドシート、Googleドライブ、Word、Excel、PowerPoint

上記の表は、各種ITツールをカテゴリごとに分類し、それぞれの代表的な例を挙げています。プロジェクト管理ツール、コミュニケーションツール、オフィスツールは、特にビジネス環境で広く利用されており、これらのツールの選択と活用が業務の効率化に大きく寄与します。

疲れにくい机・イス

ノマドワーカーのライフスタイルは、デスクワークによる長時間作業が中心になります。

長時間作業しても疲れにくい机とイスを選びましょう。

机はデュアルモニター・プリンター・スキャナーなどが置けるL字型のパソコンデスクがおすすめです。

イスはクッション性のあるゲーミングチェアなどがよいでしょう。

近年は立って作業ができるスタンディングデスクも人気を集めています。

スタンディングデスクは長時間の座り姿勢を防止して健康的に仕事ができる画期的なアイテムです。

体への影響が気になる人はぜひ検討してみてください。

ヘッドセット・イヤフォン

オンライン会議に便利なヘッドセットやイヤフォンも用意しておくとよいでしょう。

ヘッドセット・イヤフォンなしでもオンライン会議に対応できますが、情報漏洩を防止するために使用するのが得策です。

特に未公開プロジェクトや投資案件など、機密性の高い会議をおこなう際は極力使用しましょう。

また、ノイズキャンセリングのイヤフォンは遮音性が高く、作業に集中したいときに役立ちます。

カフェや空港など周囲の雑音が気になる場合は使用をおすすめします。

バックアップ用の保存媒体

データの破損・消失に備えてバックアップ用の保存媒体を用意しておきましょう。

外付けSSDやクラウドストレージサービス(Google ドライブ、Dropbox、OneDriveなど)など、好みのものを用意してください。

Webデザイン・動画編集などのクリエイティブ職はデータ量がかさみます。

ゆとりを持って収納できるよう、1TB以上の保存媒体を検討してみてください。

ノマドワーカーになるメリット

ノマドワーカーのメリットは以下の5つです。

  1. 努力次第で会社員以上の収入を稼げる
  2. 場所・時間に縛られず仕事ができる
  3. 仕事量・仕事内容を自分で決められる
  4. 特定分野の専門知識が身につき仕事の幅が広がる
  5. 職業・スキルによっては海外で活躍できる

努力次第で会社員以上の収入を稼げる

ノマドワーカーの最大のメリットは、自分の努力次第で会社員以上の収入を稼げることです。

会社員とは異なり、一般的にノマドワーカーは固定給ではなく成果報酬として収入を獲得するからです。

成果報酬は仕事を受注・納品した数だけ収入(売上)になります。

例えば、フリーランスで働くWebデザイナーが1件あたり10万円のサイトデザインを受注した場合、その金額がそのまま売上として反映されるでしょう。

※上記は源泉徴収やシステム手数料などが生じない場合

もちろん、専門性・即戦力をあげて高単価案件を狙っていくと、少ない案件数で月給数十万円以上は達成できます。

場所・時間に縛られず仕事ができる

個人事業主になる最大のメリットは、ライフスタイルに合わせた働き方が実現できることです。

会社員とは異なり、個人事業主には始業時間や就業時間が固定されません。

稼働時間の調節はすべて個人に託され、早朝・深夜・土日問わず好きな時間に働けます。

また、ライター・デザイナー・エンジニアなどの職業はオンラインから仕事を受注するため、場所の制約を受けません。

ただし、常駐エンジニアなど選ぶ職種や雇用形態によって時間と場所が固定されることがあります。

個人事業主をはじめる際は、クライアントが求める稼働時間や業務スタイルを把握し、自分が求める働き方と合致するか確認しましょう。

仕事量・仕事内容を自分で決められる

ノマドワーカーは仕事の裁量権が自分にあるため、受注する業務量や内容を自由に調節できます。

例えば同じIT開発の仕事でもフルタイムで働くか、一部のプロジェクトだけを受けるか、週に何日働くかなど自分でコントロールできるのです。

仕事内容も自分の関心・スキル・実力に合ったプロジェクトを選べるため、会社員のように無理難題を押しつけられてストレスを感じることも少ないでしょう。

このように柔軟な働き方はライフワークバランスが取りやすくなり、健康的で豊かな人生を実現できるのです。

特定分野の専門知識が身につき仕事の幅が広がる

ノマドワーカーは、自分の専門分野以外でも知見を広げられます。

なぜなら、オンラインでさまざまなステータスを持つ人と交流する機会があるからです。

特にWebマーケティングなど、集客に関する基礎的なスキルは習得できるでしょう。

人脈や新たなスキルの構築は、新規顧客獲得のチャンスにつながります。

また、競争の激しい市場でもライバルと差別化できるようになり、高単価の仕事も受けられるようになります。

職業・スキルによっては海外で活躍できる

ノマドワーカーは、職業やスキルによって海外で活躍できます。

なぜなら、ノマドワーカーの職業はオンラインで提供できるサービスや業務が大半を占めるからです。

例えば、オンラインコンサルタント・通訳・翻訳・IT開発・Web制作などは、ノマドワーカーの代表的な職業といえるでしょう。

特に通訳やIT開発は他言語を通して海外企業とも契約できるため、仕事の幅が広がる職業として注目されています。

ノマドワーカーになるデメリット

ノマドワーカーになるデメリットは以下の5つです。

  1. 収入が不安定になる
  2. 自己管理が難しくなる
  3. 社交の機会が減少し孤独になりやすくなる
  4. 健康保険・社会保険料が全額自己負担になる
  5. 労働環境によってはセキュリティの問題が生じる

収入が不安定になる

ノマドワーカーは、以下の理由から会社員と比較して収入が不安定になりやすい傾向があります。

  • クライアントの需要やプロジェクトが変動することがあるから
  • 業種・職種によって季節的な需要に左右され、年間の収入が不均衡になることがあるから
  • 基本的に有給休暇制度がないため、病気・ケガなどで仕事を休むと収入が途絶えるから

上記のような収入減のリスクに対処するには、以下の対策が効果的です。

対策内容
十分に貯金する緊急時の支出や収入の波に備えて、数か月分の生活費を蓄える。
複数のクライアントと契約する収入のリスクを分散化させるために、複数のクライアントやプロジェクトを持つ。
予算を立てて支出を抑える収入が不安定な場合は、予算を立てて支出を管理し、節約策を考える。

上記の表は、フリーランスやノマドワーカーが直面する財務的なリスクに対処するための具体的な対策をまとめたものです。貯金の積み立て、クライアントの多様化、そして厳格な予算管理が、安定した経済基盤を築く上で重要です。

自己管理が難しくなる

ノマドワーカーは以下の理由から自己管理が難しくなることがあります。

  • カフェ・コワーキングスペース・出張先など場所を移動することが多く、一貫した仕事環境を維持するのが難しいから
  • 自由度が高い反面時間の使い方が難しく、仕事とプライベートのバランス維持が難しいから
  • 社会とのつながりが希薄になり、モチベーションの維持が難しくなるから

自己管理を徹底して健全に業務を遂行するには、下表の対策を意識してみてください

対策内容
1日のルーティンを決める一貫した日常のルーチンを作成し、作業環境や時間を整えて自己管理を強化する。
タスク管理ツールを活用する仕事を効率的に計画し、優先順位をつけるためにタスク管理ツールを使う。
コミュニケーションの維持孤独感を減らすために、定期的なコミュニケーションや共同作業スペースの利用を考慮する。

上記の表は、自己管理や仕事の効率化、社会的な繋がりを保つための具体的な対策をまとめたものです。これらの対策は特にフリーランスやノマドワーカーにとって重要であり、生産性の向上や心理的なバランスの維持に寄与します。

社交の機会が減少し孤独になりやすくなる

ノマドワーカーは単独で作業することが多いため、社交の機会が減少して孤独を感じやすくなります。

社会的なつながりが希薄になるとメンタル低下につながるだけでなく、新たな仕事を獲得できるビジネスチャンスも少なくなるでしょう。

社会的つながりの減少で生活上の損失を生まないために、下表の対策を取り入れてみましょう

対策内容
コワーキングスペースを活用するコワーキングスペースや共同オフィスで他のノマドワーカーと交流し、情報交換ができる。
オンラインコミュニティへ参加するノマドワーカー向けのオンラインコミュニティに参加して、仕事仲間と情報交換を行う。

上記の表は、ノマドワーカーが社会的な繋がりを保ち、情報交換を行うための具体的な対策をまとめたものです。コワーキングスペースの活用やオンラインコミュニティへの参加は、プロフェッショナルなネットワークの構築やアイデアの共有に役立ちます。

健康保険・社会保険料が全額自己負担になる

ノマドワーカーは会社員として雇用されていないため、健康保険や社会保険料は全額自己負担する必要があります。

加えて正規雇用でないため雇用保険がなく、失業保険などの手当も受けられません

このように経済的な負担が大きくなるだけでなく、病気・ケガ・失業などで働けなくなったときに収入を補填できないリスクもあります。

ノマドワーカーとして働く際は、万一に備えて収入の減少をカバーできる以下の対策をとっておきましょう。

対策内容
フリーランス向けの共済組合に加入する全国労働者福祉協会(全労済)や全国商工団体中小企業家同友会(全商同友会)などで健康保険や年金制度に加入可能。
労働基準協会(健康保険労災保険組合)加入する自営業者や個人事業主向けの健康保険や労災保険。組合員に対して保険料の助成も受けられる。
個人年金保険に加入する保険会社や金融機関から提供される年金積立保険。将来の年金収入を補填し、所得控除も受けられる。
民間のフリーランサー向け保険フリーランサーや自営業者向けの特別な保険商品。収入保障や病気・怪我の治療費カバーなど。

上記の表は、フリーランスや自営業者が利用できる保険や共済のオプションをまとめたものです。これらの選択肢は、自営業者が直面する健康保険や年金、労災保険の問題に対処し、経済的な安全を確保するのに役立ちます。

労働環境によってはセキュリティの問題が生じる

ノマドワーカーはさまざまな場所で仕事をするため、労働環境によってはセキュリティの問題が生じる可能性があります。

例えばカフェや空港など公共のWi-Fiを使用する場合、セキュリティの脆弱性からデータの漏洩リスクが高まるでしょう。

加えてデバイスの持ち運びにより、外出先での盗難・紛失・損傷などの物理的なリスクも否定できません。

機密情報の漏洩や重要データの紛失、デバイスの盗難・紛失などのトラブルに備えて以下の対策を取っておきましょう

対策内容
VPNの使用パブリックWi-Fi使用時に信頼性の高いVPNを利用してデータを暗号化。
パスコードロックを設定してデバイスを保護するノートパソコンやスマートフォンにセキュリティケースやロックを使用して物理的に保護。
バックアップサービスを活用するデータのバックアップを定期的に行い、デバイスの紛失や盗難時にリモートワイプ機能でデータ消去が可能。
セキュリティソフトウェアウイルス対策ソフトウェアやセキュリティアプリを導入してデバイスのセキュリティを強化。
データを暗号化する敏感なデータは暗号化して保存し、不正アクセスから保護。

上記の表は、ノマドワーカーがデジタルセキュリティを確保するための具体的な対策をまとめたものです。VPNの利用、デバイスの物理的保護、データのバックアップとリモートワイプ、セキュリティソフトウェアの導入、そしてデータの暗号化は、モバイルワーク環境において重要なセキュリティ対策となります。

ノマドワーカーで稼ぐための8つの秘訣

ノマドワーカーで稼ぐための秘訣は以下の8つです。

  1. 特定のジャンルに絞り専門性を高める
  2. スキルをアップデートする
  3. 健康・時間管理を徹底する
  4. 実績を積み重ねて顧客との信頼関係を構築する
  5. 定期的に料金を見直しする
  6. 自分を売り込むための営業力を磨く
  7. 納期・約束事を必ず守る
  8. 複数の収入源を持つ
ノマドワーカー成功のためのキーポイント説明
特定のジャンルに絞り専門性を高める取り扱う分野を絞り込み、高い専門知識で競合と差別化。関連資格取得や専門書の読解も有効。
スキルをアップデートする常に新しい情報を入手し、保有スキルを更新。特にIT業界や医療・福祉業界では定期的なスキルアップが重要。
健康・時間管理を徹底する起業後も規則正しい生活を維持し、生活リズムやタスク管理に注意。
実績を積み重ねて顧客との信頼関係を構築する初期は小さな仕事から実績を積むことで、クライアントとの信頼を築き、高単価案件を獲得。
定期的に料金を見直しする時代や市場の変動に合わせて、サービス料金の見直しを行うことで、適正価格でサービスを提供。
自分を売り込むための営業力を磨く専門性の強化、クライアントへの提案、同業者とのコミュニケーションを通じて営業力を高める。
納期・約束事を必ず守る納期遵守や機密情報管理など、クライアントとの信頼関係維持に努める。
複数の収入源を持つ収入の不安定性を軽減するため、複数の収入源を確保し、生活の安定を図る。

上記の表は、ノマドワーカーとして成功するための主要なポイントを簡潔にまとめたものです。各ポイントは、専門性の強化、スキルアップ、健康や時間の管理、信頼関係の構築、料金の適正化、営業力の向上、約束の遵守、そして収入源の多角化に関連しています。

特定のジャンルに絞り専門性を高める

ノマドワーカーとして成功するには取り扱うジャンル(分野)を絞り込み、専門性を高めることが大切です。

高い専門知識を持つことで競合と差別化できるようになり、報酬単価の高い仕事を獲得しやすくなります

  • 過去に携わった職業・業界に近いジャンルを選んで、知識を深堀する
  • 選んだジャンル・職業の資格を取得して権威性を高める(例:FP・ITパスポートなど)
  • まったく知見がないジャンルを選ぶ場合は、専門書を数冊拝読して知識を取り入れる

スキルをアップデートする

近年はどの業界も市場の変化が激しいため、常に新しい情報を入手して保有スキルを更新する必要があります。

特にIT業界は数ヶ月おきに新技術が登場するといわれており、自分の実力が時代に遅れにならないよう気をつけなくてはなりません。

IT業界のほか医療・福祉業界も3年に1度介護保険制度が改定されるため、新制度に合わせて制度や法律のしくみを理解しておく必要があるでしょう。

ただ、業界・職業によっては独学でのスキル更新が難しい場合があります。

自分ひとりでスキルアップが厳しい場合は、専門家の講座や同業者との交流会を活用して、上手に新しい知識を取り入れてみてください

健康・時間管理を徹底する

起業を目指す際は、規則正しい日常生活を送れるよう、自己管理を徹底しましょう。

起業すると仕事量や稼働時間が自由になる分、油断すると不健康な生活に流れてしまうからです。

例えば、深夜2時まで仕事をして翌日15時に起床すると、夜型生活になって体を壊しやすくなります。

また、乱れた生活はモチベーション低下につながり、仕事を先送りするクセがついて納期遅れが生じます。

仕事の取引先に迷惑をかけることもあるため、タスク管理や生活のリズムを整えてパフォーマンスを維持しましょう。

実績を積み重ねて顧客との信頼関係を構築する

実績や実務経験など、クライアントを説得するだけの材料を持っていないと、ほかの競合に負けやすくなります。

なぜなら、クラウドワークスで高収入を稼いでいる人は、共通して高い専門スキルや実力、クライアントとの信頼関係を維持しているからです。

例えば、ITエンジニアの場合、クラウドワークスで稼いでいる人は、過去に技術職だけでなく、営業やマネジメント職など会社の柱となる業務に携わったケースが多々あります。

このような競合に勝てるだけの実力を持っていない場合は、小さな仕事からコツコツと実績やクライアントからの評価を積み重ねて戦力アップするほかありません。

はじめは小さな仕事でも、数を積むことで大きな即戦力となり、ライバルから高単価案件を勝ち取れるようになります。

定期的に料金を見直しする

ノマドワーカーとして働きはじめたら、定期的にサービス(提供)料金を見直しましょう。

時代や情勢の動きに連動して、市場価格や競合他社の相場が変動するためです。

例えば、Webデザイナーとして働くと仮定しましょう。

クライアントに提供したWebサイトのドメイン料金が値上がりした場合、それにともなって報酬を上乗せしないと損失が出てしまいます。

また、競合他社よりも割安な報酬単価を設定すると、悪質なクライアントから安く買い叩かれるリスクも生じます。

経済的な損失をさけるためにも定期的に市場調査をおこない、価値に見合ったサービス料金を設定しましょう。

自分を売り込むための営業力を磨く

ノマドワーカーは専門分野の知識・技術だけでなく営業スキルも必要です。

フリーランスは会社員と異なり、自分の代わりに仕事を獲得してくれる人材が存在しないためです。

例えば単価交渉・提案の作成・契約の締結などの営業活動はすべて単独で進めなくてはなりません。

また、近年は副業ブームの影響からどの業界もフリーランサーが増加して競争が激化しています。

クライアントから継続的に仕事を獲得するために、ライバルと差別化して自分の強みを前面に出して市場価値をあげていきましょう

営業力を上げて仕事を獲得するためのポイントは以下の3つです。

  1. 自分の専門性や即戦力を伸ばし、クライアントに自身の価値を伝えるブランディングをおこなう
  2. 請け負っている仕事以外に提供できることはないか、クライアントに質問してみる
  3. 同業者やクライアントとのコミュニケーションを通じて、仕事の紹介や提携を促進する

納期・約束事を必ず守る

クライアントとの信頼関係を構築するために、納期や約束事は必ず守りましょう。

納期遅れやルール違反は双方の信頼関係にヒビが入り、契約打ち切りなどにつながります。

長期的に良好な取引ができるよう、以下のポイントを押さえてクライアントとの信頼構築に努めてください。

  • プロジェクトのスケジュールを遵守し、クライアントに提供する成果物を期日内に納品する
  • 遅延が予想される場合は、早めにクライアントに連絡する
  • 機密情報は厳重に管理し、漏洩しないよう気をつける

複数の収入源を持つ

個人事業主は個人の実力で高収入を稼げますが、収入が不安定になりやすい側面もあります。

会社員は毎月一定の給与を受け取り、安定的な暮らしができます。

しかし、個人事業主は毎月の売上に左右されるため、タイミングによっては月収が激減することがあるのです。

このように売上の変動も見据えて、複数の収入源を確保するなどできるだけ生活を安定させる対策を心がけましょう。

ノマドワーカーに向いている人の特徴

ノマドワーカーに向いている人の特徴は以下の3つです。

  1. 健康・スケジュール管理ができる人
  2. 他者に依存せず自立した行動ができる人
  3. 向上心が強く問題解決能力のある人
自営業・個人事業主に向いている人の特徴説明
健康・スケジュール管理ができる人自己管理やタスク管理が得意。不規則な生活や無理な仕事受注を避け、計画的に仕事を進める能力が重要。
他者に依存せず自立した行動ができる人責任感が強く、自分のビジネスに真摯に向き合い、クライアントとの信頼関係を築く能力が重要。
向上心が強く問題解決能力のある人あらゆる業務に対応でき、自立して事業を展開する能力。会社員から独立する場合は、副業から少しずつ経験を積むことが推奨される。

上記の表は、自営業や個人事業主に向いている人の特徴を簡潔にまとめたものです。これらの特徴は、自営業や個人事業主として成功するために必要なスキルや心構えを反映しています。

健康・スケジュール管理ができる人

自己管理やタスク管理をこまめにできる人は、自営業に向いているでしょう。

自営業・個人事業主になると、自由な働き方ができる代わりにライフスタイルを管理できるのが自分だけになるからです。

会社員の場合は、就業時間やひとり当たりの仕事量が勤務先によって決められており、それに従うことで生活リズムを整えられます。

しかし、自営業・個人事業主の場合は仕事の裁量権が自分にあるため、自己・タスク管理が甘いと経営に悪影響が出るのです。

不規則な生活習慣や無理な仕事の受注は、納期遅れや健康被害などが生じやすくなります。

開業前から生活の乱れを修正し、計画性を持って仕事ができる環境を整えていきましょう。

他者に依存せず自立した行動ができる人

個人事業主は、自分が経営者となり決定権を握るため、すべての行動や選択に責任が求められます

例えば顧客やパートナーとの約束を守ることや、選択を間違えて失敗の改善に努めることも責任のひとつです。

責任感の強い人は真摯に自分のビジネスと向き合うことでクライアントとの信頼関係を築き、成功に近づけるでしょう。

向上心が強く問題解決能力のある人

向上心を持ってやるべきことを着実に進められる人は、個人事業主として成功できるでしょう。

理由はあらゆる業務に対応できるようになると、自分ひとりでも事業展開が可能になるからです。

個人事業主の場合、事業に携わる人員は自分ひとりしかいません。

会社に在籍している間は、経営者や営業マンが新しい仕事を獲得し、制作・経理・総務などのオフィス業務は内勤の社員が担当してくれます。

しかし会社から独立して個人経営になると、営業や事務処理もすべて自分が引き受けることになるのです。※家族経営や外注化の場合は除く

長年会社員として働き、個人事業主の経験がない人は、副業から少しずつ事業運営の力をつけておくことをおすすめします。

ノマドワーカーはどこで働いている?場所の候補は?

ノマドワーカーにおすすめの作業場所は以下の6つです。

  1. 自宅
  2. コワーキングスペース
  3. Wi-Fi環境が整備されたカフェ
  4. ファーストフード店
  5. インターネットカフェ
  6. ホテルなどの宿泊施設
ワーキングスペースの種類特徴
自宅移動の手間がなく、すぐに作業開始可。家賃や光熱費はかかるが、カフェなどより安い。静かで集中しやすいが、娯楽に流れやすいリスクも。
コワーキングスペース月額または都度料金で利用可。設備が充実し、最低限の道具で作業可。交流の機会あり。しかし、料金が高い。
Wi-Fi環境が整備されたカフェリラックスした環境で仕事可。飲食を楽しみながら作業可。ただし、飲食代がかさみ、混雑による長時間滞在が困難な場合あり。
ファーストフード店24時間営業多数。電源・Wi-Fi完備。ただし、雑音が多く、健康面での注意が必要。
インターネットカフェ高速Wi-Fiと個別ブースあり。一部宿泊可。しかし、長時間滞在でコストがかさむ。週末など料金が高くなる場合あり。
ホテルなどの宿泊施設快適な空間でモチベーション向上。集中しやすいが、利用料金が高い。特別なイベント時のみの利用が望ましい。

上記の表は、ノマドワーカーが利用できる様々なワーキングスペースの特徴を概説しています。

それぞれのスペースには利点と欠点があり、ノマドワーカーの仕事のスタイルや予算、好みに応じて選択が必要です。

自宅

自宅は移動する手間がなく、すぐに仕事に取り掛かれます。

家賃や光熱費はかかりますが、カフェやコワーキングスペースのように割高になることもないでしょう。

また、公共の場のような雑音がなく、比較的静かな空間で作業に集中できます。

ただ、自宅は人の目が届きにくいこともあり、テレビやゲームなど仕事以外の娯楽に流れやすい欠点もあります。

作業部屋にはできるだけ仕事道具は置かないなど、怠け癖がつかない工夫をしてみてください。

コワーキングスペース

コワーキングスペースとは、月額または都度料金で利用できる公共の作業空間です。

広々とした作業台・Wi-Fi環境・プリンタなどの設備がそろっており、パソコンなど最低限の道具を用意するだけですぐに仕事を始められます

コワーキングスペースはほかのワーカーや起業家と交流できる機会があり、スキルアップや新規顧客の開拓に役立ちます。

※人と交流できないコワーキングスペースもあり

しかし便利な反面、利用料金が高く経済的負担が大きいことが欠点です。

予算オーバーにならないよう、サービス選びや利用頻度に注意する必要があります。

Wi-Fi環境が整備されたカフェ

Wi-Fi環境が整備されたカフェでの仕事も、ノマドワーカーにとって魅力的な選択肢です。

カフェはリラックスした環境で仕事ができるメリットがあります。

美味しいドリンクや食事を楽しみながら仕事ができるため、最高のパフォーマンスを発揮できるでしょう。

ただし、頻繁に利用すると飲食代がかさむため注意が必要です。

加えて、場所や時間帯によって混雑することがあり、長時間滞在が難しいことがあります。

ファーストフード店

ファーストフード店も、ノマドワーカーにおすすめのワーキングスペースです。

ファーストフード店は24時間営業の店舗が多く、早朝や深夜でも利用できます

※営業時間が限られる店舗もあり

加えて電源やWi-Fi環境も完備されており、パソコンやインターネットを使った作業も可能です。

しかし、カフェやコワーキングスペースと比較して周囲の雑音が大きい欠点があります。

提供される食事もジャンクフードが中心になるため、健康も意識して利用は控えめにしましょう。

インターネットカフェ

インターネットカフェも、ノマドワーカーにおすすめのワーキングスペースです。

高速のWi-Fiが完備されており、オンライン作業に適しています。

個別ブースはパソコンやヘッドセットも用意されており、道具を持たなくても仕事ができます。

店舗によっては施錠ができる個室もあり、宿泊をかねた利用も可能です。

ただ、インターネットカフェは時間ごとに料金が加算されるため、長時間滞在するとコストがかさみます。

金・土・日・祝日になると割増料金を徴収するところもあり、利用するタイミングや店舗選びには注意が必要です。

ホテルなどの宿泊施設

ホテルなどの宿泊施設を利用して仕事をするノマドワーカーも見られます。

非現実的で快適な空間は仕事のモチベーションが向上し、集中して作業を進められるでしょう。

コワーキングスペースやカフェのように、周囲の目や雑音が気になることもありません。

一方、宿泊施設は高額な利用料金がかかり、利用頻度には気をつけなくてはなりません。

出張・旅行・誕生日など、特別なイベントがあるときのみ利用しましょう。

ノマドワーカーに関するよくある質問

ノマドワーカーに関するよくある質問をまとめました。

  1. ノマドワーカーが自宅で働く際に注意すべき点は?
  2. ノマドワーカーの末路は?
  3. ノマドワーカーとして海外活動する具体的な方法とは?
  4. 女性のノマドワーカーにおすすめの職種は?
  5. ノマドワーカーは事務職で生活が成り立つ?
  6. 仕事ができないノマドワーカーはうざいと思われる?

ノマドワーカーが自宅で働く際に注意すべき点は?

ノマドワーカーが自宅で働く際は、以下の4つに注意しましょう。

  1. スケジュール・タスク管理を徹底し、生産性を向上させる
  2. 疲れにくい机・イス・照明をそろえて仕事に集中できるよう、作業環境を整える
  3. 定期的に運動やストレッチを取り入れて健康を維持する
  4. 怠け癖がつかないよう、仕事部屋にはテレビやゲームなどを置かない

ノマドワーカーの末路は?

ノマドワーカーの末路は個人の目標や働き方によって異なり、以下のような将来像が考えられます。

種類特徴
自立心の高い専業ノマドワーカー独立したプロフェッショナルとして成功を収めることができ、旅行やプライベートを楽しみながら多様なプロジェクトに取り組み、充実した生活を送る。
兼業ノマドワーカー本業とは別のプロジェクトに参加し、限定的にノマドワークを楽しむ。副業の後は通常どおり本業に戻る。

上記の表は、2つの異なるノマドワーカーのタイプを区別しています。

自立心の高い専業ノマドワーカーは、独立したプロフェッショナルとしての成功に焦点を当て、プライベートの時間も大切にしながら仕事に取り組むスタイルです。

一方で、兼業ノマドワーカーは、本業を持ちつつも副業としてノマドワークを行い、限定的ながらも柔軟性のある働き方を実現しています。

ノマドワーカーとして海外活動する具体的な方法とは?

ノマドワーカーとして海外で活動する具体策は以下のとおりです。

  • 海外のマッチングサイトを利用し、外国のクライアントから仕事を受注する
  • 通訳・翻訳家としてオンラインで活動をする
  • 外国のクライアントからIT開発・Web制作の仕事を受注する

ITエンジニア・WEBデザイナー・翻訳家など、海外で活動できる職業は限られます。

女性のノマドワーカーにおすすめの職種は?

女性のノマドワーカーにおすすめの職業は以下の8つです。

  1. Webデザイナー
  2. ライター・編集者
  3. エンジニア・プログラマー
  4. 女性向けキャリアコンサルティング
  5. 心理カウンセラー
  6. 料理・音楽などのオンライン講師
  7. 通訳・翻訳家
  8. 占い師

WEB制作のほか、オンライン講師やカウンセラーなどの選択肢もあります。

ノマドワーカーは事務職で生活が成り立つ?

事務職は報酬単価が低いため、1つの収入源では生活が厳しいでしょう。

事務職として働く場合は、別の仕事をかけ持ちするか時給制で契約するなど、収入を確保する対策を考えてみてください。

事務職でまとまった収入を獲得する方法は以下の3つです。

  1. 時給1,000円以上の契約を取る
  2. クリエイティブ職・Web制作など別の仕事とかけ持ちする
  3. 日商簿記・MOS資格などを取得し、付加価値をつける

仕事ができないノマドワーカーはうざいと思われる?

仕事ができないノマドワーカーは、クライアントから疎ましい存在と思われるでしょう。

即戦力や実績が乏しいと契約を取ることも難しく、ノマドワーカーとして活動できません

仕事ができない原因は、現職の適正がないか自分のレベルに合わない業務を担当していることも考えられます。

どの職業・業界が自分に適しているか自己分析をおこない、現職とは別の職業を考えてみましょう。

まとめ|初心者がノマドワーカーになるなら副業からはじめよう

ノマドワーカーを目指すなら、副業やスモールビジネスからはじめることをおすすめします。

本業の収入を確保しながら、安心して新しいビジネスに取り組めるからです。

例えば、外資系サラリーマンが副業で英会話講師をはじめると仮定しましょう。

英会話講師はオンラインレッスンが可能なため、退社後の数時間を充てて自宅で仕事に取り組めます。

在宅ワークは体力の消耗が少なく仕事量の調整もしやすいため、本業を辞めることなく副業を続けられるのです。

このようにはじめはスモールビジネスからはじめて徐々に収入を増やし、最終的にノマドワーカーとして独立を目指しましょう。