「表示・処理速度の速いレンタルサーバーの選び方について知りたい」
このような疑問や悩みを抱えていませんか?
この記事では、サイト表示や処理速度の速いレンタルサーバーの選び方や、おすすめのレンタルサーバーについて解説しています。
最後まで読むことで、速度だけでなく安全性や機能性に優れたレンタルサーバー(サービス)を選べるようになるでしょう。
本記事で紹介するサービスはWordPressにも対応しており、初心者にも使いやすい仕様になっているのでおすすめです。
WordPress運用者必見!速いレンタルサーバーの選び方
スピードの速いレンタルサーバーの選び方についてご紹介します。
選択基準 | 特徴 |
---|---|
サイト表示・処理速度が速いサーバー | – 「NGINX」と「LiteSpeed」のWebサーバーが高速
– サイトの高速化に重点を置く場合はこれらのサーバーが推奨 |
SSDの使用 | – SSDはHDDより高速
– SSD RAID10は安全性と処理能力が高い – 高性能なほど料金が高額になることも |
SSL設定とSEOの強化 | – 常時SSL化されたサーバーはSEOに強い
– 「https://」で始まるURLが望ましい – Googleが常時SSL化を推奨している |
バックアップ機能の利用 | – データの損壊や消失に備えるための機能
– ハッキング被害や操作ミスに対応可能 – WordPressなどのクラウド操作に特に重要 |
サイト表示・処理速度が速いレンタルサーバーを選ぶ
レンタルサーバーには、サイトをアップロードするための「Webサーバー」が存在し、以下の3種類があります。
- Apache(アパッチ)
- NGINX(エンジニエックス)
- LiteSpeed(ライトスピード)
上記3つのうち、サイト表示が速いのが「NGINX」と「LiteSpeed」です。
サイトの高速化を重視するなら、この2つのいずれかが導入されているレンタルサーバーを探してみましょう。
SSDが使用されているレンタルサーバーを選ぶ
パソコンと同様、レンタルサーバーにも保存ディスクにHDDやSSDが利用されています。
サイトの処理速度を高めるなら、HDDよりSSDがおすすめです。
また「SSD RAID10」で、さらに高速化と安全性を高める選択肢もあります。
レンタルサーバーのストレージには「RAID」というスペックがあり、RAID0〜RAID10までの種類があります。
※レンタルサーバーでRAID0は使用されていない
RAIDの種類によって安全性と処理スピードが異なり、レンタルサーバーでは「RAID3」「RAID5」「RAID10」の使用が一般的です。
なかでもRAID10は、安全性と処理能力が高いとして人気があります。
ただし、ハイスペックなSSDほど料金が高額になるため、運用コストを考慮しながら導入するレンタルサーバーを決めていきましょう。
SSL設定されSEOに強いレンタルサーバーを選ぶ
常時SSLとは、サイト内の全ページ(トップページを含む)をSSL通信にすることを指します。
URLが「https://」からはじまっているのが特徴で、以下の理由から常時SSL化が進んでいます。
- 検索順位の向上が期待できる(SEO対策ができる)
- 検索順位が向上することでアクセス数が伸びやすくなる
- 安全性の高いサイトとして訪問者に安心感を与えられる
- HTTP/2プロトコルが有効となり、高速通信が可能となる
近年はGoogleが常時SSL化を推奨しており、検索順位も若干優遇することを公にしています。
Google Chrome68では「http://」からはじまるサイトに対し「保護されていない」と警告表示するようになりました。
Googleの方針に従い、少しでもWebサイトに優位性を持たせるためにも、常時SSL化されたサーバーを選ぶのが得策です。
バックアップ機能つきのレンタルサーバーを選ぶ
レンタルサーバーは処理速度や料金面だけでなく、機能性も注視することが大切です。
特に、大切なデータの損壊や消失などに役立つバックアップ機能は、サイト運営に欠かせないでしょう。
サイト運営には、常に以下のようなトラブルの危険性があります。
- 誤って大切な情報を上書きしてしまった
- 残すべきサイト情報を誤って削除してしまった
- 自社サイトがハッキング被害に遭った
クラウド操作が主体となるWordPressは、基本的に手元に元データが残らないため、上記のトラブルが生じると復元しにくくなります。
WordPressのようにオンライン上でサイト管理をおこなう場合は、有事に備えて自動バックアップ機能つきのレンタルサーバーを検討しましょう。
最速はどこ?サイト表示速度が速いレンタルサーバーを徹底比較
表示速度が速いレンタルサーバーを、ランキング形式でご紹介します。
1位:ConoHa WING
「ConoHa WING」は、初期費用無料、最低利用期間無しで月額880円から利用できるレンタルサーバーです。
「WINGパック」の契約であれば、「.com」や「.net」などの独自ドメインが、最大2個永久無料で使うことができます。
国内主要レンタルサーバーサービスとWebサーバー応答速度を比較した結果、「ConoHa WING」は圧倒的速さで「No.1」を獲得しました。
検証プラン名 | ベーシック |
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契約期間・月額料金(税込) |
|
初期費用 | 無料 |
ディスク容量(SSD) | 300GB |
vCPU | 6コア |
メモリ | 8GB |
転送量 | 無制限 |
マルチドメイン | 無制限 |
バックアップ | 過去14日分 |
サポート | メール・チャット・電話 平日10:00〜18:00 |
出典:ConoHa WING
2位:ロリポップ!
ロリポップは、月額料金の安さで人気のレンタルサーバーです。
最も低価格の「エコノミープラン」は、月額100円で利用できます。
WordPressの導入が簡単で、初心者でも簡単に利用できます。
比較プラン | スタンダード |
---|---|
容量 | 300GB |
独自ドメイン | 200個 |
広告表示 | なし |
サポート | 電話、メール、チャット |
WordPress設置可能数 | – |
MySQL | 50個 |
phpMyAdmin | ○ |
メール機能 | ○ |
無料独自SSL | ○ |
出典:ロリポップ
3位:Xサーバー
X SERVER(エックスサーバー)は、サーバー速度No.1で知名度も業界トップクラスの高性能レンタルサーバーです。
初期費用は元々無料で、月額990円(税込)〜利用できます。
初心者でも安心して利用できるよう、夜中での万が一のトラブルに対応できるようにするため、24時間365日メールでサポートを行なっています。
専任スタッフがついて電話サポートもあるので、初心者向けのレンタルサーバーとも言えます。
ブロガーなどの個人から官公庁や大手企業まで導入しており、16万社を突破!
エックスサーバーは利用者が多いので、ネットに情報がたくさん載っていてわからないことを調べやすいです!
検証プラン名 | スタンダードプラン |
---|---|
契約期間・月額料金(税込) |
|
初期費用 | 3,000円(キャンペーン中は無料) |
ディスク容量(SSD) | 300GB |
vCPU | 6コア |
メモリ | 8GB |
転送量 | 無制限 |
マルチドメイン | 無制限 |
バックアップ | 過去14日分 |
サポート | メール:24時間 チャット・電話:平日10:00〜18:00 |
出典:エックスサーバー
4位:シンレンタルサーバー
シン・レンタルサーバーは、エックスサーバーの技術をベースとして、新技術を導入した高機能レンタルサーバーです。
「エックスサーバー」との互換性が高く、利用者が多いためネット上に情報がたくさん載っているのがポイントです。
検証プラン名 | ベーシック |
---|---|
契約期間・月額料金(税込) |
|
初期費用 | なし |
ディスク容量(SSD) | 300GB |
vCPU | 6コア |
メモリ | 8GB |
転送量 | – |
マルチドメイン | 無制限 |
バックアップ | ○ |
サポート | メール、電話 |
出典:シン・レンタルサーバー
5位:ColorfulBox(カラフルボックス)
ColorfulBox(カラフルボックス)は、株式会社カラフルラボが運営するWordPressなどのサイト構築・運用が簡単にできるクラウド型レンタルサーバーです。
高速表示やバックアップ、セキュリティといった、レンタルサーバーに必要な機能をほぼ搭載います。
ユーザーから高評価を得ているレンタルサーバーです。
検証プラン名 | BOX2 |
---|---|
契約期間・月額料金(税込) |
|
初期費用 | 2,000円(3か月以上の契約で無料) |
ディスク容量(SSD) | 300GB |
vCPU | 6コア |
メモリ | 8GB |
転送量 | 無制限 |
マルチドメイン | 無制限 |
バックアップ | ○ |
サポート | メール・チャット・電話 平日9:30-12:00 / 13:00-17:30 |
出典:ColorfulBox
2024年版|WordPressにおすすめ!高性能レンタルサーバーを徹底比較
高性能なレンタルサーバーをご紹介します。
ConoHa WING|速い・安全・大容量!初心者にも使いやすい
国内レンタルサーバーサービスの中でWebサーバー処理速度調査した結果、ConoHa WINGの処理速度が最も速く、2位に約2倍の差をつけて第1位という結果でした。(Conoha WING調査)
国内No.1の圧倒的な速さを誇るConoHa WINGなら、ストレスのない高速なサーバー環境を手に入れることが可能です。
またWordPress簡単セットアップ機能があるので、すぐにブログを開始できるのが特徴。
検証プラン名 | ベーシック |
---|---|
契約期間・月額料金(税込) |
|
初期費用 | 無料 |
ディスク容量(SSD) | 300GB |
vCPU | 6コア |
メモリ | 8GB |
転送量 | 無制限 |
マルチドメイン | 無制限 |
バックアップ | 過去14日分 |
サポート | メール・チャット・電話 平日10:00〜18:00 |
出典:ConoHa WING
Xサーバー|超高速なハイスペックサーバーを導入
エックスサーバーは、国内シェアNo1の大手レンタルサーバーで、王道ともいえるレンタルサーバーです。
2003年から運用を開始しており、運用サイト件数は190万超と国内トップレベルを誇ります。
価格とサーバー性能・サポートのバランスが良いレンタルサーバーです。
検証プラン名 | スタンダードプラン |
---|---|
契約期間・月額料金(税込) |
|
初期費用 | 3,000円(キャンペーン中は無料) |
ディスク容量(SSD) | 300GB |
vCPU | 6コア |
メモリ | 8GB |
転送量 | 無制限 |
マルチドメイン | 無制限 |
バックアップ | 過去14日分 |
サポート | メール:24時間 チャット・電話:平日10:00〜18:00 |
出典:エックスサーバー
ロリポップ!
ロリポップは、申し込みと同時にWordPressのインストールができ、誰でもすぐにサイトやブログの運営をはじめることができるレンタルサーバーです。
「ハイスピードプラン」「エンタープライズ」で契約すると、大人気ドメインの「.com」「.net」が永遠に無料で利用することが可能です。
国内シェアNo.1のレンタルサーバーなので、信頼性も抜群です。
比較プラン | スタンダード |
---|---|
容量 | 300GB |
独自ドメイン | 200個 |
広告表示 | なし |
サポート | 電話、メール、チャット |
WordPress設置可能数 | – |
MySQL | 50個 |
phpMyAdmin | ○ |
メール機能 | ○ |
無料独自SSL | ○ |
出典:ロリポップ
WordPressのレンタルサーバー負荷テストのやり方
レンタルサーバーの負荷テストの手順について解説します。
手順 | 説明 |
---|---|
1. アカウント作成 | – Loader.ioにアクセスし、無料プランでアカウントを登録
– ホスト(自サイトの独自ドメイン)を登録し、HTTPでVerify |
2. 負荷テストの設定 | – 登録したホストで「Tests」ページから新しいテストを作成
– 「Test Setting」と「Client Requests」を設定し、負荷テストを実行 |
3. テスト結果の分析 | – テスト結果をグラフで確認
– サーバーに負荷がかかっている場合、対策を検討 – 容量や処理能力の高いサーバーへの移行や、CDNの導入などを考える |
上記の表は、Loader.ioを用いたレンタルサーバーの負荷テストの流れと、結果分析のための基本的な手順を示しています。負荷テストを通じてサーバーの性能を理解し、必要に応じて改善策を実施することが重要です。
①Loader.ioにてアカウントを作成する
はじめに、無料でサイトの負荷を測定できる「Loader.io」で新規登録をおこない、アカウントを作成しましょう。
アカウント作成からホストの登録まで以下の手順に従ってください。
- Loader.ioにアクセスし、「Free」の「Sign Up Now」をクリックする
- 会社名、メールアドレス、パスワードを入力する
- アカウント登録が完了し、画面が遷移したら「+New Host」をクリックしてホスト(自分のサイトの独自ドメイン)を登録する
- HTTPでVerifyをおこない、3種類のURLのなかから1つを選択する
- 「Verify」をクリックして登録完了
※小規模サイトの場合は、上記のフリープランがおすすめ
※フリープランの「Verify」はHTTPのみ対応
②負荷テストを設定する
ホストの登録が完了したら「Tests」ページの「+ New Test」をクリックします。
「Test Setting」と「Client Requests」の各項目を設定し、「Run Test」をクリックして負荷テストをおこないましょう。
③負荷テストの結果を分析する
テストが実行されると、グラフが表示されます。
テスト結果が思わしくなく、サーバーに負荷がかかっていると予測される場合は、以下の対策を検討してみましょう。
- サーバー容量や処理能力の高いレンタルサーバーへの引っ越しを検討する
- 画像や動画などを最適化するCDNの導入を検討する
WordPress対応の高速サーバーに関するよくある質問
WordPress対応の高速サーバーに関するよくある質問をまとめました。
無料レンタルサーバーは低速なの?
無料レンタルサーバーは、以下の理由から動作が不安定になり、低速になるケースが多くなります。
- 1台のサーバーを不特定多数のユーザーが利用するため
- 1ユーザーあたりのディスク容量やデータ転送量が少量のため
また、収益性のない無料サービスはサポートが受けられるケースが少なく、トラブルが発生しても保証が受けられません。
大切なサイトを保護するためにも、無料ではなく保証つきで安全性の高い有料サーバーをおすすめします。
レンタルサーバーの速度を測定する方法は?
レンタルサーバーの回線速度を測定するには、専門的なIT技術を要します。
回線速度を比較するなら、各レンタルサーバーの公式サイトにて「サーバーの処理速度」の数値を調べてみましょう。
初心者がブログ運用におすすめのレンタルサーバーは?
「最速はどこ?サイト表示速度が速いレンタルサーバーを徹底比較」で紹介している各サービスは、いずれも初心者に使いやすい仕様です。
初期費用や月額料金もリーズナブルなので、ブログ運用にも適しています。
高速サーバー以外で高速化することはできる?
高速サーバー以外でサイトの表示速度を上げるには、フロントエンジニアが使う高度なIT技術が必要になります。
自分で高速化するのは時間や手間がかかるため、コストがかかっても高速サーバーを利用するのが得策です。
まとめ|WordPress対応の高速サーバーは料金だけで選ばない!
WordPress対応の高速レンタルサーバーは料金だけでなく、サーバーの機能性やスペック、サポート内容などを加味して決めましょう。
1つのブログのみであれば、月額数百円のサービスで十分対応できます。
しかし大規模な法人サイトは、低スペックで動作の不安定なサーバーでは対応しきれず、サイトや会社の信用を下げる結果を招いてしまいます。
サイトの規模に適したレンタルサーバーを選び、訪問者が安心して快適に楽しめるサイト作りを心がけましょう。